東日本大震災から3年と5ヶ月 [東日本大震災]
文学賞コンテスト商法の内幕 [ブログ]
「さっき若い人が言ってたんですけど、私の作品、編集部内での評価が一番高かったそうじゃないですか」
「難しいです。ですが、板垣さんの作品は審査員特別賞となっています」
「今、ここで申し上げるわけにはいきません。来月、弊社のホームページで発表されます」
「ですから、先ほど申し上げたように、私どもが一番推したのは、板垣さんの『パーフェクト・フリー』です」
「そうでしょう」と板垣は言った。「何とか大賞を受賞することはできないんですか?」
牛河原は苦笑した。大賞に選ばれるのが当然と思っている。ごく稀にこういうのに当たるが、この手のタイプの客に金を払わせるのはなかなか大変なのだ。
「板垣さん―」牛河原は低い声でゆっくりと言った。「賞に関してはすでに決定事項です」
牛河原が提案したのは、著者が出版費用の一部を負担する、いわゆる「共同出版」というものだ。本が数万部売れればその費用は楽に取り戻せると、牛河原は客を説得する。しかも、その本がきっかけとなってベストセラー作家となることも夢ではないと言う。
牛河原の説得は、客の自尊心をくすぐり、もしかしたらという期待を抱かせる。しかし、無名の著者の本が数万分も売れるはずがない。まさにそれは、宝くじに当たる確率よりも低い。
審査員特別賞は、選外となった著者に本を出版する道があるという口実のためのものだ。かつて、ある出版社は、年間30回以上も文学賞コンテストを開催していた。しかし、受賞者の大半は実在しなかった。
その出版社はホームページで受賞者の名前を公開していたが、それは架空のものだった。美味しい餌をちらつかせて客(著者)を捕まえるのは自費出版会社の常套手段である。迂闊にその口車に乗らないようにしたい。
私が「共同出版」を断った理由
http://www.kobeport.net/rental/nakano/1.html
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広島に続く長崎の惨劇 [ブログ]
原爆投下の日時 | 死亡者数 | |
昭和20年8月6日 午前 8時15分 | 当時の広島市の人口(推定35万人)のうち9万~16万6千人が被爆から2~4カ月以内に死亡(推定) | |
昭和20年8月9日 午前11時 2分 | 当時の長崎市の人口(推定24万人)のうち約14万9千人が死亡 |
Wikipedia より
広島・長崎 平和への誓い
http://www.cosmos-parole.jp/topics/heiwa_eno_chikai.htm
1945年 夏 8月9日 午前11時2分
http://blogs.yahoo.co.jp/bhshk652/15522510.html
語り継ぐ責任がわたしたちにはある!~ヒロシマ・ナガサキ、大震災~http://blog.goo.ne.jp/butyoublog/e/de0250b3931acd31a5f9414802908370
(写真)長崎、原爆投下から69年。写真で見る投下後(画像) より
著者発掘セミナー [ブログ]
自費出版ではなく、商業出版として本を出すためのセミナーである。ホームページによると、「あなたも本が書ける!! 出版に繋がる!! ライティングの技術も上がる」という。本を出すと出さないとに関わらず、出版について知る参考にはなる。
本を出すことの意味
自費出版と商業出版の違い
売れる本の作り方
・・・
佐藤みきひろ氏 と 太田 宏氏(フォレスト出版社長)の対談によるウェブセミナー
【期間限定】 8月15日(金曜)まで
http://ap-pr.net/ureru/webinar/
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自費出版の怪! [ブログ]
書評 「夢を売る男」(百田尚樹・著)
あらためて「自費出版」で検索したら100万件のヒットがあった。しかもその1ページ目にはそれなりの出版会社のお名前。
ビジネスなんですねぇ、自分史を含めた己の思いを本にすることが。人の真理をついた商売、決して詐欺とは言うつもりはありませんが。ただ、もらった方も困るとは思うんですけど
それにしても、プロの作家としてここまで書いちゃっていいんでしょうか。出版会社の経営が厳しい折、いろんな手法でビジネスを始めるのはいいとは思うのですが・・・
それとも、今の出版会社に対する戒めでしょうか。とにかく、出せば何か売れるかもしれない?という手法。当然そこには、コストを下げる工夫をするわけで、それがそのまま制作会社にしわ寄せとなってくる。
だからオレは思ったね。へんに競争主義をするなら、コスト「ゼロ」でいいから手伝う!そのかわり、売れたらオレにも歩合をよこせ、と。
まぁ、そんなことはこの本と何も関係のないことですが。自費出版の怪!
作家と思わせながら、それは客。出版したいという客をたくみに誘導しながら、出版費用を出させようとする担当営業。自分の書き物が「本」という形に残せるならと、お金を払う客。
心情はよくわかります。確かに、夢を叶えるには金がかかるな、、、の、ポチッ
>それにしても、プロの作家としてここまで書いちゃっていいんでしょうか。
まったく同感!!
著者にとって縁を切ることができない出版社の内部事情をあからさまに暴露しているこの本。主人公が勤務する出版社が丸栄出版。似たような出版社は少なくないのではないか。そういう出版社にとってこの本は、この上なく不愉快極まりないことだろう。
丸栄出版で本を出した著者のその後はこの本には書いていない。ぜひとも続編でそれを書いて貰いたい。
原爆投下から69年 [ブログ]
今日、広島は69回目のその時を迎えた。一瞬にして大勢の市民が亡くなった。今なおその後遺症に苦しんでいる人も少なくない。
8月は、私たちが忘れてはならない大きな出来事が数多くある。亡くなられた大勢の方の冥福を祈ると共に、同じ悲劇を繰り返さないためにどうすべきかを考え実践したい。
8月6日 広島に原爆投下 1945年
8月9日 長崎に原爆投下 1945年
8月12日 日航機墜落、単独機の航空事故として世界最悪(死者数520人、生存者4人) 1985年
8月15日 戦争終結 1945年
広島平和都市記念碑 (原爆死没者慰霊碑) 昭和27年8月6日設立 |
http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20080707.html
【原爆の日】記憶を世代につなぐ夏に (2013年08月06日08時38分)
人類による最大の愚行である原爆投下がどんな悲劇をもたらし、被爆者を苦しめ続けてきたか。しっかりと記憶し、若い世代につないでいく。あらためて誓いたい。
なぜブログか 139 [ブログ]
先月30日、NHKの「ニュースウオッチ9」で、余命半年とがん宣告されながらも懸命に生きる山下弘子さん(21歳)を特集していた。
「限りある命を大切に生きることを自ら実践し、講演やブログで懸命に訴えています。病を押して各地で公演を続ける山下さん。自らの思いを伝えることが生きる意欲へ繋がっていると感じました」(「ニュースウオッチ9」)
山下さんは、「いつどんな時に最後になるかわかりません。皆さんは、今日の朝、家を出る時、ちゃんと親と笑顔で行って来ますって挨拶しましたか」と、講演で問いかける。その通りだ。人生はいつどういう転機を迎えるかわからない。いつどんな事件や事故に巻き込まれるかわからない。
人は、生まれた時から残りの人生の時間は確実に少なくなっていく。その時その時を大切に生きたいと思う。
「余命半年」宣告されるも、今を生きる。
http://ameblo.jp/hiroko2929/entry-11775303722.html
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いい文章とは何か・・・ [ブログ]
「ところで、部長」と荒木が言った。「前から疑問に思っていたのですが、いい文章ってなんですか?」
「読みやすくてわかりやすい文章だ。それ以上でもそれ以下でもない」
「でも、それっていわゆる文学的な文章というのとは少し違いますよね」
「書評家や文学かぶれの編集者が言う文学的な文章とは、実は比喩のことなんだ」
「たとえば単に『嫌な気分』と書くのではなく、『肛門から出てきた回虫が股ぐらを通って金玉の裏を這いまわっているような気分』などと書くのが文学的な文章というわけだ」
「何となくわかるような気がします。うちの応募原稿にもたまにそんなこねくり回した文章があります」
「日本の文学界には、主人公の心情を事物や現象や色彩に喩えて書くのが文学的と思っている先生たちが多いからな。だから比喩をほとんど使わない作家や作品は評価されない。リーダビリティが高いと逆に低級とされる」
「夢を売る男」 6 ライバル出現 より (209~210ページ)
村上春樹氏の文章は平易で親しみやすいにもかかわらず難解だという批判もある。私もその作品には理解できないところが多い。それはまさに、その比喩表現がしっくりこないからだ。どうして、もったいぶった表現をしなければいけないのかと思わずにはおれない。
ちなみに、百田尚樹氏のこの「夢を売る男」には、もったいぶった文学的な表現は一切ない。主人公の牛河原が百田氏の代弁をしていると言える。
「人生逆戻りツアー」のその後 [ブログ]
「声の小説」として再登場
この「人生逆戻りツアー」(泉ウタマロ・著)をこのブログで取り上げたのは去年の8月27日。その時のカスタマーレビューは32件。それから約1年後の現在、カスタマーレビューは49件。これは、「人生逆戻りツアー」がいかに人気があるかということの証に他ならない。
49件のうち45件が☆4以上の評価をしている。しかし、私の評価は、☆3つであった。ユニークな視点で描かれてはいるが、首を傾げる表現がところどころにあったことが残念でならない。
この「人生逆戻りツアー」が「声の小説」としてネットで公開されている(2014.5.23~)。つい最近、そのことに気付いた。
https://www.youtube.com/watch?v=S6R_5diUsVk
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客を納得させるための契約書店というシステム [ブログ]
名目だけの書店配本
「とんでもないことでございます。我が社としてもあの素晴らしい詩集を一人でも多くの人に届けたいというのは同じですから」
書店に配本するといってもそれが陳列されるとは限らない。契約書店となれば書棚に置かれることはあろうが、出版社がその書棚を借り切っているとなれば、結局は著者がその経費を負担することになる。実に客を馬鹿にした商法である。