(採録)非道極まる、人を人と思わない鬼畜の所業   [死刑廃止論]

デヴィ夫人、少年法の改正をあらためて訴える

    


広島の凄惨な少女殺人事件、 犯人を少年A少年Bとするな!

  

加害者達は1人を除いて、またもや未成年。少年法に守られ、実名も顔写真も公開されず、軽い処罰で済んでしまうのでしょうか。被害少女の恐怖はどれ程だったか、想像もつきません。また少女のご両親の癒えることの無い、悲しみ・苦しみを思うと胸が締め付けられる思いがしますし、「少年法」に対し大変な憤りを感じます。
 

私はこれまで、少年法の改正を強く訴え続けて参りました。是非皆さまも、またここで一度考えていただきたいと思います。
 

過去に私がブログで訴えてきたものをご紹介します。もう一度読んでいただいて、皆さまと共に"少年法改正"を唱えていきたいものです。
  

【アメブロ】

2012-04-28 日本の「少年法」は即改正されるべき。

2012-05-17 改正されるべき少年法

2012-07-19 ついに刑事告訴となった大津の“いじめ事件"

  

【メールマガジン】

2012-07-25「少年法」に守られる凶悪犯罪
         

【ニコニコのブロマガ】

2012-09-06 青山学院中等部で起きた「性犯罪」

2013-03-05 また起きた!!未成年問題

  

また、今年428()に幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議2」に参加し、「愚法を正すデヴィ夫人の部屋~日本の少年法は即改正されるべきです。」と題し、京都亀岡市の交通事故被害者の会"古都の翼"の方々と共に少年法・危険運転致死傷罪の改正を訴えるトークセッションを行いました。
  
  

2013-05-05

『超ニコニコ言論コロシアム』に出演。昨日放送されていた「ミヤネ屋」に出演されていた梅沢富美男さんや、やくみつるさんも、少年だからといって実名報道されないことなどについて、おかしいとおっしゃっていました。
  

以前から再三申し上げておりますが、一刻も早く日本の愚法である「少年法」の改正を行うべきと、強く訴えます。皆様はどう思われますか。
 

コメントはこちら ⇒ http://dewi-s.com/kc107947/11431

 

デヴィ夫人のメールマガジン2013.7.19 配信)より

 

デヴィ夫人のメールマガジンが発刊されたのは去年の7月です。それからちょうど1年が経ちました。その記念すべき第一号で「真夜中の看守長 ルナーミッション」(河村龍一・著)が紹介されました。河村龍一も少年法の改正を訴えています。そして彼は、死刑の執行に関して大胆な提案をその著書で試みています。

  

「少年法」に守られる凶悪犯罪  ← デヴィ夫人メールマガジン第一号

http://mailmagazine2012.blog.so-net.ne.jp/ 
 

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官公庁の昼休み 7   [省エネ]

東日本大震災から4度目の夏、まだまだ猛暑は続く!!

公務員のみなさん!!                  

 昼休み時間.png

昼休み時間は、自席の電燈はしっかり消して休憩・食事してください。

日差しが差し込む窓側の電燈常時消しましょう。

努めて階段を利用し、エレベーターの使用を控えましょう。
   
冷房の設定温度は28℃!!

                          無駄な電気は消しましょう.jpg

               

    

 DSC06416.JPG

  
憤懣やるかたなし、元公務員のたわごと 2  

http://mondai-kaimei2011.blog.so-net.ne.jp/2012-08-06-1
  

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万引き犯罪に厳しく対処すべし   [ブログ]

万引き対策としての写真公開は止む無し


今月4日、東京・中野区にある本やおもちゃの中古品の販売店「まんだらけ」で、25万円で売られていた人気アニメ「鉄人28号」のブリキ製のおもちゃが万引きされました。

店は防犯カメラに写っていた、万引きしたとする人物の画像を顔の部分を分からないように加工してホームページなどに掲載し、「おもちゃを返さないと、顔の画像を公開する」と警告したため、この対応に賛否が分かれて議論を呼びました。

店は、その後、警視庁の要請を受けて画像の公開を取りやめ、被害届を受けた警視庁が防犯カメラの映像などを基に捜査を進めていました。

その結果、万引きされた物とみられるおもちゃが売却されていたことが分かり、千葉県内に住む男が万引きに関与した疑いが強まったということで、警視庁は18日夜、男を任意同行しました。このあと取り調べ、容疑が固まり次第、盗みの疑いで逮捕する方針です。

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NHK NEWS WEB より

後を絶たない万引き被害に対して、店側が取ることのできる対策は限られている。万引きの被害によって閉店に追い込まれた店もあるという。よって、万引き犯に対して写真を公開しようとした中古品の販売店「まんだらけ」の苦渋の選択は止むを得ない。

去年5月、大阪の鮮魚店も万引き犯の顔写真を店頭に貼りだした。その結果、万引きはなくなったという。

しかし、これを犯人の社会的評価(名誉)をおとしめるという手段で回復しようとした点で、名誉毀損となる可能性があるという意見もある。

確かに、万引きという犯罪行為に対して写真の公開は私的制裁という一面もあり、全面的に認めることは適切ではないかもしれない。しかし、経営が成り立たなくなるような被害を受けている店側が、疑いのない万引き犯に対して毅然とした対応を取るのは当然だ。

万引き犯の写真を店に掲載し物議
http://news.livedoor.com/article/detail/7714753/

 

「万引き犯顔写真掲出&罰金は違法ではない」と弁護士が解説
http://news.nicovideo.jp/watch/nw652531
 

【万引きの実態】 激安スーパー店長 VS 万引き犯
https://www.youtube.com/watch?v=uvFPHbfvPo4#t=49

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売れなくても儲かる自費出版(共同出版)システム   [ブログ]

インチキ文芸賞に応募が集まる理由

   
 「小説はもうずっと毎年毎年売り上げを落としている。大手出版社の小説は大半が赤字だ。日本人はもう小説なんか読まない時代になっているんだ。にもかかわらず、小説賞の応募は年々増えている。うちみたいなインチキ文芸賞にも毎回週百もの応募原稿が集まるくらいだ。要するに、他人の作品は読みたいとは思わないが、自分の作品は読んでもらいたくて仕方がないんだよ」

 「読まれる価値があると思ってるんでしょうか」

 「少なくとも本人はそう思っている」

 「滑稽ですね」

 「それを言うならプロの作家の方が滑稽だ。一部の人気作家を除いて、大半の作家がほとんど読まれもしない小説をせっせと書いている。プロ野球の最下位争いしていいるチーム同士の雨の日の消化試合の観客以下の人数にしか読まれていないのに、だ」

 「プロの作家も僕らの客に似たようなレベルなんですね」

 「そうだな。それでもプロは一応は本を出すにあたっては出版社から金が支払われる。売れなかったら出版社が損をかぶる。ところがうちの客たちは自分で金を出す」
 
「売れなくてもうちは儲かるということですね」
 「そういうことだ」

     

 「でも、よく自分の本を出すのに百万とか二百万とか簡単に払いますよね」

 「あいつらはそれくらいの金は回収できると思っている。ベストセラーになれば、簡単にお釣りが来ると思っている」

 「どれくらい売れると思ってるんでしょうね」

 「小説だと、十万部くらいは楽にいけると思っている。うまくすれば百万部も夢じゃないと」

 「馬鹿じゃないですか」

 「まあな。しかしそういう馬鹿のお蔭で俺たちは食っている。昼飯に四千円の特上うな重なんか普通は食えないぞ」

   荒木は「ご馳走さまです」と牛河原に頭を下げた。

 「まあ、カモの気持ちなんか理解していなくてもどうってことはない。大事なことはカモを逃がさないことだ」
 

「夢を売る男」 1 太宰の再来 より (33~36ページ)   

本を出せば出版社はその本が売れるように営業してくれるものと著者は期待する。しかし、出版社にとっては、売れそうもない本を売る努力などするはずがない。そもそも、自費出版(共同出版)の会社は、売れなくても儲かるようになっている。むしろ、売れれば倉庫から出して発送しなければならず、余計な手間がかかる。
   
牛河原の勤める丸栄出版では、全国117店舗の書店と契約しており、そこに30日陳列するという。これは、著者に対して営業努力していることを示すものであるのだが、売れなかった場合、出版元の丸栄出版が買い取ることになっている。書店にとっては極めて都合のいい取引と言えるが、売れなかった本の買取り費用は、著者が支払った出版費用に含まれている。 139ページ
  
本を出したいという顧客がいるために自費出版(共同出版)の会社の経営は成り立つ。しかし、一人でも多くの人に読んでもらいたいという著者の思いとは反対に、出版社は、そういう顧客を「カモ」としてしか見ていない。まったく顧客を馬鹿にしている。著者は怒るべきだ。

  

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売れない本を売れるように見せかける秘訣   [ブログ]

50年に一度の天才の出現


  
「この作品、『墜落』だが―」
   牛河原はゆっくりと口を開いた。そして少し間を置いて続けた。

「あらためて読み直して、すごい作品だと確信を持ったよ」
  
大森の表情がぱっと明るくなった。

  「現代にもし太宰が生きていたら、こんな作品を書いたと思う」

「―そうですか」

初めて大森が言葉を発した。その声はかすかに震えていた。

「自分の作品を理解してくれる人に―初めて出会いました」

  牛河原は大きく首を縦に振った。

「普通の人には、この作品が理解できないだろう。しかし、それはある意味、仕方がないことだと思う。なぜなら、あまりにも斬新だからだ」

  大森はこくんと頷いた。 
      (

「それで」と牛河原は言った。「気持ちは固まったの」

「ええ、決心がつきました。牛河原さんにお世話になりたいと思います。ありがとうございます」

「礼を言うのはこっちだ」

「牛河原さんがいなければ、この作品は日の目を見ませんでした」

「そんなことはない。俺がいなくても、この作品は誰かの目に留まったはずだ」

「でも、それはいつになったのかはわかりません」

「敢えてもう一度言うが、本当にうちでいいんだね。これは本当に優れた作品だ。大手の文芸出版社が出しても不思議ではない」

 大森の顔に一瞬迷ったような表情が浮かんだ。しかしすぐに彼自身がその迷いを打ち消すように言った。

「大手出版社なんかに未練はありません。僕の作品を認めてくれなかった出版社には失望はあっても期待はありません。むしろ、見返してやりたい気持ちです」

「よく言ってくれた」

 牛河原は立ち上がって右手を差し出した。そして大森が出した右手を力強くんだ。

「『墜落』はうちの会社を代表する記念碑的な作品になると信じてる」

「ありがとうございます!」

「じゃあ、契約ということで、いいね」

「はい」

「夢を売る男」 1 太宰の再来 より (8~11ページ)          

   
牛河原は、来社した客に会いに行くための応接室に向かう。その途中で同僚の荒木に、「39歳の天才作家」に会いに行くことを告げる。「太宰の再来」だとか、「50年に一度の天才出現」だとか言う。「あとでその天才の話、聞かせてください」と荒木は言う。

 

どんな天才かと思いながら読み進むと、何と!! 「天才」は、出版社にとって「カモ」という意味であった。見事に百田尚樹氏に騙された。脱帽だ。

 

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売れる作家と売れない作家の違い [ブログ]

売れていることが後世に残る条件
  

 
 「現代くらい価値観が多様な時代はない。ほんのちょっと光るものがあれば、メッキでも評価される時代だ。そんな時代にあってすら、本が売れないような作家が後世に評価されることは、まずない」

「でも」と荒木が反論するように言った。「何らかのきっかけで再評価されるということはあるんじゃないですか」

「ない」牛河原は即座に言った。「作家が死後に再評価される具体的な道を考えてみようか。忘れられていた本が再評価されるのは、多くの場合、後の出版社の誰かが、もしかしたら売れるかもしれないと仕掛けを打つといったことがきっかけになる」

「そうですね。まず多くの人にその作品を知ってもらうことが条件ですからね」

「そこでだ。お前が編集者として、生前、売れていなかった本をそんな仕掛けで売り出すことをやってみたいと思うか」

「思いませんね。まして、この出版不況に」

「そういうことだ。そういう仕掛けが可能なのは、生前すごく売れていた作品だ。生前売れてなかった作品を仕掛ける出版社なんかあるはずがない。その証拠に、明治や大正や昭和の売れていなかった作家で、後世の仕掛けで売れた奴がいるか」

「そう言えば一人もいませんね」荒木は納得した顔で言った。「売れっ子であることが後世に残る必要条件なんですね」

「必要条件というか最低条件だな。だから生きている間にベストセラーも書けない作家や現役時代に忘れられた作家は、死ねば作品は全部消える」

「厳しい世界ですね」 

「全然厳しくなんかない。どんな分野の世界でも後世に残るのは一握りの天才だけだ。世代の壁を乗り越えて面白い本を書けるというのは、本当にすごい作家だ」
  (
 「若いうちに人気作家になった作家には、当然、大勢の読者がつく。作家はその読者のために書けば、それだけで売れる。彼らが欲するものを書いていくだけでベストセラーになるわけだ。それがベストセラー作家の構造だ。しかし、作家が歳を取ると同時に、読者も同じように歳取っていく。作家は読者を抱えながら年老いていくんだ」
  (

「読者が死んでいくのは止めようがないですね」

「そうとは限らない。常に新しい読者を開拓すればいいんだ。若い世代の読者を作品を出し続けていれば、読者が死に絶えることはない。固定客ばかり相手にして、同じメニューばかり出し続けている店は、やがてじり貧になって閉店してしまうのと同じだ」

「でも、新しいメニューに挑戦して失敗したら、元も子もないですよ」

「それはそうだ。だからたいていの作家は、自分の得意料理だけを後生大事に作り続ける」

 牛河原の言葉に、荒木はうーんと唸った。

「かといって、元テレビ屋の百田何某みたいに、毎日、全然違うメニューを出すような作家も問題だがな。前に食ったラーメン屋が美味かったから、また来てみたらカレー屋になっているような店に顧客がつくはずもない。しかも次にきてみれば、たこ焼き屋になっている始末だからなー」

「夢を売る男」 6 ライバル出現 より (203~206ページ) 


>あなたは出版に対する何らかの強い嫉妬心が窺えると所見します
   

驚いた。某精神科医なる方からコメントを頂いた。どうしてそういうことが言えるのか。何を根拠にそう言うのか。まったくもって理解できない。
 
私がこだわっているのは、出版だけではない。私がこだわっている他のことについてどれほどの知見を持っているというのか。その独断と偏見に満ちたコメントには、ただただ恐れおののく(笑)。


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世界恒久の平和実現のためにどうすべきか   [ブログ]

平和を望むなら、戦いに備えよ


 六十九回目の八月十五日を迎え、特に本日、肝に銘じなければならない格言がある。それは、

 

 「平和を望むなら、戦いに備えよ」

 これは、ローマ帝国の軍事学者ウェゲティウスの言葉であると教えられた。ウェゲティウスの名は忘れても、古代ローマのこの言葉が残り伝えられてきたのは、これが人間社会の真実であるからである。

 八月に入れば、広島と長崎の原爆投下の日を迎え、総理大臣が出席して追悼式が行われる。そして、戦争ほどむごたらしいものはない、平和が大切だというメッセージが発信される。

 そして、本日八月十五日の終戦記念の日の全国戦没者追悼式まで、テレビなどで戦没者の遺書や戦争の悲惨さを伝える番組が放映される。

 このように、我が国の八月は、戦没者を追悼し強く平和を願う月である。従って、特に、この八月十五日にこそ言う。「平和を望むなら、戦いに備えよ」、と。

 「戦いに備える」とは、「平和を確保すること」である。「戦いに備える」ことなくして、「平和」はない。

 現在、我が国を取り巻く情勢は、まことに厳しく、周辺情況は、もはや平和ではない。

中共は、力の空白が生まれれば、ためらうことなく軍事力を行使して覇権の拡大を狙ってきた。

 そして、この軍事力による中共の覇権拡大行動は、南シナ海から東シナ海に徐々に北上し、我が国の沖縄群島に至りつつある。

 この厳しい情況の中で、平和を望むのならば、戦いに備えねばならない。戦いに備えるとは、軍事力を強化充実するということだ。

 これは、現在のアフリカ東海岸のように、恐ろしいウイルスが猛威を振るうなかで、命を守り健康を望むのならば、ウイルスと戦う医療を充実しなければならないのと同じである。

 本日が、戦没者を追悼し、平和を願う日であるのならば、本日は、平和を確保する為に、

戦いに備えることを戦没者に誓う日である。この誓いなくして、戦没者の追悼はない。

 よって、本日、これから靖国神社に参拝する。

http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=1001

 平成26 815()

西村眞悟の時事通信 No.10012014.8.15配信 ) より

戦争で亡くなった多くの人々の冥福を祈ると同時に、二度と戦争を起こしてはならないと改めて思う。  
  
   

神風特攻隊員たちの遺書

https://www.youtube.com/watch?v=_QOXodCXpTs#t=49
 
戦争体験を語り継ぐ大切さ

http://blogs.yahoo.co.jp/tuji_osamu

  
↓ NEWS EYE 2014.8.15 10:50 より
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小説家の世界 2   [ブログ]

売れない作家の苦しい生活の実態



 「牛河原さんって言ったね。あんた、小説がわかってるね」

 「綿貫先生の小説は全部読んでいます。丸栄文庫で綿貫先生の若い時の魅力をより多くの読者の知らせたいと思っています」

 「まあ、復刊するならするでいいけどね。今の若い人たちに俺の本がわかるかなあ」

 「わかりますよ」

 「どうだかな」綿貫は小馬鹿にしたような笑みを浮かべた。 「俺はもう大衆には失望してるんだ。結局、小説を読みこなせる本物の読者なんていうのは、日本には数百人くらいしかいないんだよ。くだらないエンタメは読めても、芸術作品は読めない。だからもう文学なんて書く気が起らないのさ。もちろんエンタメなんて死んでも書く気はない」

 「綿貫先生、どうか読者に失望しないでください。また是非新作を書いてください」

 「まあ、もう一度読者に対して期待を抱くことができたら、書いてもいいけどね」 


 ホテルを出てタクシーに乗った途端、荒木が「見た目が貧相な作家でしたね」と言った。

 「ああ、生活に疲れている感じだったな」牛河原が言った。「昔は現役イケメン大学院生として注目されたが、今はただの中年男だからな」

 「でも、読者に失望して書かないなんて、一つの美学ですね」
 「美学なもんか。まったく売れないから、どこの出版社も出してくれないだけだ」

 「なんだ、そういうことですか」と荒木ががっかりしたように言った。「じゃあ、あの人、何で食ってるんですか?」

 「知りたいか?」

 牛河原はにやりと笑った。「匿名のエロ小説で食っているんだ」

 「本当ですか?」

 「売れない純文学の作家には、そういうのは珍しくない。でもな、官能小説を書くことは決して恥ずかしいことじゃない。宇能鴻一郎や団鬼六は立派な作家だ。情けないのは、正体を隠して書くという行為だ。純文学作家である自分がエロ小説を書いているのを知られるのは誇りが許さないんだろうが、匿名で書いている時点で、誇りなんてとっくに失っているということに気づいていないんだ」

 「僕は作家にならなくてよかったですよ」

 荒木の言葉に牛河原はおかしそうに笑った。

「夢を売る男」 5 小説家の世界 より (207~209ページ) 

作成中・・・
  

小説家の仕事

http://careergarden.jp/shousetsuka/seikatsu/

小説家の仕事で食べていく

http://malpassfamilymusic.com/

小説家というしごと ~あるミステリー作家の実態~ その1

http://www.geocities.jp/y_ayatsuji/step2/rep/shigoto11-a.html

 

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小説家の世界   [ブログ]

現実とはかけ離れた夢の印税生活
  

  「信じられない話だが、プロの中には頑張っても一ヵ月五十枚も書けない奴がごろごろいるんだ。一日かかって原稿用紙二枚が書けないんだから、どうしようもない。ひどいのになると、一枚も書けないなんて大物もいる。一日かかって四百字も書けないんだから、作家みたいなもんとっとと廃業しろってんだ」
  「なんでそんない書けないんですか」

  「小説家になんかになってはいけないタイプの人間がなったからだ。というのも現代では、小説家という職業が、かっこいい憧れの存在になってしまったんだよ。スーツを着て毎朝満員電車に揺られて一日中働かされるサラリーマンの生活に比べたら、小説家は時間は自由だし、普段着でいいし、しかもクリエーターとかアーティストと呼ばれて皆に尊敬される存在だ。おまけに成功したら、夢の印税生活が待っている」

  「部長の話を聞いていたら、僕も小説家になりたくなってきましたよ」

 荒木が皮肉っぽく言った。

  「まあ、そんなわけで現代では、表面的なことに憧れて小説家や物書きを目指す人間は多い。またそんな奴でも、運がよければなれてしまうのがこの業界なんだ。しかし本来、小説家なんて職業は物語ることに取り憑かれた人間がなるものだと思う。面白おかしいホラ話を語らずにはおれない異常な情熱を持った人間だ。本当に才能のあるのはそういう人間だ」
  
   ( 中 略 )

 「売れない作家に相当厳しいですね」
 「当たり前だ。売れない作家なんて、出版社に何の利益ももたらさないんだからな。それに資源の無駄使いだ。売れない本のためにどれだけの森林がなくなっているか。それなのに、いっぱしの芸術家気取りで口ばかり偉そうなことを言いやがる」

 「売れない作家はすべてダメなんですか?」

 「全部がダメというわけじゃない。売れない作家の中には真摯な素晴らしい作品を書く作家もいる。おのれの血で書いたというような作品もある。しかし、そういう作品は読む者にも血を流すことを要求する。だから売れない」


「夢を売る男」 5 小説家の世界 より (178~180ページ)    
    

書きたいことを書いてそれで食っていける作家なんてどれほどいるのか。ほとんどいないのではないか。食っていくためには書きたくないことでも書かなければいけない。しかし、無理して書いたとしてもそれが売れるとは限らない。印税生活なんて夢のまた夢だ。            

その点では、ブログは好きなことだけ書けばいいから気ままなものだ。読者がいるに越したことはないが、読者に少しも媚びる必要などない。書きたいから書く。それがブログのいいところだ。しかし、「あなたのブログを本にしませんか」という声がかかった時には、注意しなければいけない。無名の素人が書いた本など売れるはずはないのである。
  
百田尚樹氏は、2006年、「永遠のゼロ」で作家デビューした。当時50歳。作家としてのスタートは遅い。主人公・牛河原が語る小説家論は、百田氏の作家としての持論であろう。
  
百田氏は、自分の属する出版業界のことを赤裸々に暴いている。実績のある百田氏だからこそこの本が出版できた(太田出版)のだろうが、果たして他の出版社からこの本を出そうとした場合、それが実現したのかどうか…。少なくとも、自費出版系の出版社からは出版できなかっただろう。
  

百田氏の冒険的ともいえる手法には喝采を贈りたい。ぜひとも続編を期待したい。
 

作家の素質・作家になる方法

http://prosakka.main.jp/qa/hoho/010.html
 

小説家に必要な資質

http://ameblo.jp/shiryukei2/entry-11350057719.html
  

作家・ライターの毎日

http://www.10dcf.jp/02/001.html
  
  

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1985年8月12日   [ブログ]

日航機事故29年、雨の中の慰霊登山
   

■注目ニュース■


 520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から29年となった12日、花束を手にした遺族が早朝から墜落現場の「御巣鷹(おすたか)の尾根」(群馬県上野村)に登り、それぞれの思いを胸に銘標に手を合わせた。降り続く雨の中、遺族らは登山口から約800メートルの「昇魂之碑」まで登り、航空機事故根絶を願う「安全の鐘」を鳴らした。
  

▽日航機事故:思い胸に御巣鷹へ 雨の中を慰霊登山
http://goo.gl/felygB
 
▽写真特集
http://goo.gl/fI658U

2014812日(火)昼

毎日新聞ニュースメール より

あれから29年の歳月が流れた。雨の中を慰霊登山が行われている。老いた体に鞭打って慰霊登山に参加している人もいるだろう。亡くなられた520名の御霊に改めてご冥福を祈りたい。そして、二度と同じ悲劇が繰り返されることのないことを祈りたい。


15日には69年目の終戦の日を迎える。29年前の悲劇と同様に戦争の悲劇も忘れてはいけない。 私たちにはそれを語り継ぐ責務がある。 

写真 http://ameblo.jp/natural-base/entry-11908211608.html

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