自費出版の怪! [ブログ]
書評 「夢を売る男」(百田尚樹・著)
あらためて「自費出版」で検索したら100万件のヒットがあった。しかもその1ページ目にはそれなりの出版会社のお名前。
ビジネスなんですねぇ、自分史を含めた己の思いを本にすることが。人の真理をついた商売、決して詐欺とは言うつもりはありませんが。ただ、もらった方も困るとは思うんですけど
それにしても、プロの作家としてここまで書いちゃっていいんでしょうか。出版会社の経営が厳しい折、いろんな手法でビジネスを始めるのはいいとは思うのですが・・・
それとも、今の出版会社に対する戒めでしょうか。とにかく、出せば何か売れるかもしれない?という手法。当然そこには、コストを下げる工夫をするわけで、それがそのまま制作会社にしわ寄せとなってくる。
だからオレは思ったね。へんに競争主義をするなら、コスト「ゼロ」でいいから手伝う!そのかわり、売れたらオレにも歩合をよこせ、と。
まぁ、そんなことはこの本と何も関係のないことですが。自費出版の怪!
作家と思わせながら、それは客。出版したいという客をたくみに誘導しながら、出版費用を出させようとする担当営業。自分の書き物が「本」という形に残せるならと、お金を払う客。
心情はよくわかります。確かに、夢を叶えるには金がかかるな、、、の、ポチッ
>それにしても、プロの作家としてここまで書いちゃっていいんでしょうか。
まったく同感!!
著者にとって縁を切ることができない出版社の内部事情をあからさまに暴露しているこの本。主人公が勤務する出版社が丸栄出版。似たような出版社は少なくないのではないか。そういう出版社にとってこの本は、この上なく不愉快極まりないことだろう。
丸栄出版で本を出した著者のその後はこの本には書いていない。ぜひとも続編でそれを書いて貰いたい。