相手の心を動かすのに、“ 文章力 ” はいらない (?)   [言葉・文章]

神田昌典氏が推薦 「世界に誇れるオリジナルな文章作成法」
   
     

言葉ひとつで、あなたのワクワクがまわりに伝わることはご存じだと思います。

言葉をうまく選択できれば、人生はほんとうに広がります。

文章力は、いまや豊かに生きるための財産といってもいいですが、しかし、
本音の話― 私、
文章力を伸ばすことは、ほとんど無理と考えていたのです。
そりゃちょっとした表現は、真似できますよ。
だけれど、本当にいい文章とは、書き手の
人柄が現れる。こうした文章 ― 共感と論理が絶妙に
バランスした文章は、
滅多に書ける人がいないのです。

なぜ確信をもっていたかといえば、私自身が、何千人もの文章を添削してきたなかで、

ものになる人というのは、はじめから素質があった方だけだったからです。

しかし、この私の、強固な思い込みをひっくり返してしまった男がいます。

この人がでてくるまでは、私は『神田昌典の、文章講座!』という本を書こうと
思っていました。

しかし、その仕事は、もはや彼に任せたいと思います。はっきり宣言しますが、
このような論理の一貫さと偶然のなしうる力を組み合わせたものなど、
全世界、探し回っても見たことがありません。

これは、日本が世界に誇れるオリジナルな文章作成法です。

エンパシーライティング・ベーシック ホームスタディ講座Premium   より 
  

99%の人が大きな誤解をしています。相手の心を動かすのに、“文章力” はいりません!」という。何をもって「文章力」と言うのかという問題はあるが、キャッチコピーとしてはよくできている。
 
発売記念価格 36,750!!
 

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訳のわからない表現 2   [言葉・文章]

「運やツキはすでに与えられている。それを目的にしてはいけない」 

 

運やツキはすでにたっぷり与えられている!

 

「運さえあればなんでもうまくいく!」

「ツキさえ呼び込めば成功するのに」

 と考える人は多い。

たしかに運がよければ、ツキに恵まれれば、仕事でも人生でもスルリと運ぶかもしれない。だが、運やツキは求めるのでもなければ、求めて得られるものでもないのである。

なぜなら、これらはすでにたっぷり与えられているからである。もう与えられているのに、これ以上、なにを求ようというのか。

いわば、孫悟空の金斗雲のように、あなたもわたしも運やツキという雲の上に乗って生きているのだ。

ただ、それが見えない、気づかない人が多いだけだと思う。

だから、もっと運が欲しい、ツキが欲しいと考える。しかし、それは間違っているのだ。

まず最初に、運とツキはもう得られているのだということに気づいておこう。

二番目に、運やツキを目的にしてはいけないということだ。

運にしても、ツキにしても、努力することと同じで、これらはなにかをする時の「手段」であって、けっして「目的」にしてはいけないのである。

いったいこの運やツキをなにに使おうとするのか。なにに向けようとするのか。

毎日の仕事、人生に正面から取り組んで手を抜かない。真摯に立ち向かう。やるべきことをきっちりやっておくこと。

とくに心をネガティブではなく、ポジティブに常にキープしておくこと。

そうすれば、自然と運やツキは目の前に見えてくる。向こうから飛び込んでくるのである。

では、心をポジティブにするためにはいったいどうすればいいのか。

それはズバリ、「大人の表現術」を心のマネジメントに活かせばいいのである。

 

「大人の表現術」    中島孝志・著 168169ページ) より
  

まったくもって何を言いたいのか訳がわからない。これを読んで何人が「なるほど」と思うか、極めて疑わしい。この本は、2004年9月に発行され、翌年1月に増刷(第2刷)されている。ということは、第一刷は売れ切れたということになる。何がよくて売れたのか、まったくわからない。
  

アマゾンのカスタマーレビューには5件の投稿がある。その一つに、「表現術について書かれているくせに、日本語の間違い、意味の捉え間違いなど、かなり目立ってます」とある。著者はこの本を書くに当たってどれほどの時間を掛けているのか。思いつくままに書き連ねて、それを十分に推敲することもしていないのではないか。
     
 

著者がその経験から「・・・である。・・・なのだ」と強く主張していることは十分理解できる。しかし、著者と同じ経験をしていない読者は、著者のその記述ではその言っていることをすんなりとは理解できない。そこに読者の視点がなく、著者の思い込みだけがある。独りよがりの文章が理解されるはずがない。

 

著者は、「・・・なのだ」と断定的な記述をしている一方で、「・・・と思う」という曖昧な(断定的でない)記述をしている。どうして「思う」なのか。これでは説得力に欠ける。批判を受けることは覚悟の上で「・・・だ」と主張を統一すべきだ。
     

 × ただ、それが見えない、気づかない人が多いだけだと思う。

 〇 ただ、それが見えない、気づかない人が多いだけだ。

    
まさに著者は、「大人の表現術」というこの本のタイトルに酔いしれている。それは独りよがり以外のなにものでもない。もしかしたら著者は、「この本を読んで理解できない読者がいたとしても、それは著者の責任ではない。読者の理解能力が劣るからだ」と、言うのではないか。まったくもって開いた口がふさがらない。

   
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訳のわからない表現   [言葉・文章]

「仕事は畳の目を数えるように進めるもの」
     

仕事は畳の目を数えるように進めるものだ。 伝えたつもりが伝わっていない。 教えたつもりがマスターしていない。 これでは仕事は前に進まない。   

部下指導で注意すべきことは、 その指導がきちんと部下に伝わっているかどうかを確認することである。 だから、 まだ経験の浅い部下には指示を復唱させてもいいくらいなのだ。    

よく勘違いしやすいことに、 怒鳴って叱れば次からはきちんとやると思いがちな点がある。 それで裏切られたりすると、 「もう勘弁してくれよ。 あれだけ言っただろう」と嘆くのだが、 実はどんなに言ってもきちんと伝わっていなければ、 何度でも失敗は繰り返すものだ。     

迫力で間違いがなくなるなどないのである。 だから、 確認が必要なのだ。  

ある有名な経営者は、 若い頃、 部下がきちんと仕事をしているかどうか確認するために、 「君、 今度の新商品なんだけど、 あれ、 外側のケースに商標登録申請中って入れてたかな?」という具合に、 ときどきたずねたそうだ   

「あれ、 どうだったかな? 入れたような、 入れなかったような……」   

どうせ確率は二分の一だと度胸を決めて、  「はい、 入れたと思います」と答える。  

「わかった。 ありがとう…・・・そうか。 入ってたか。 でもね、 もし勘違いしてたと思ったら、 すぐに連絡してくれよ」   

上司がいなくなると、 部下はすぐにケースを取り出して確認する。 「あった。 あった。 助かった」と、 胸をなで下ろす。 口から出任せで答えて間違っていたら、 あとで 「すみません。 あれ、 間違ってました。 正しくは…・・・」と訂正する。     

実は、 この上司、 はじめから答えを知ってて聞いているのである。 部下を試すなど、 なんと人の悪い性格かと思うが、 「うちの社長はいつとんでもない質問をするかわからないから、 注意しないといけない」と、 この「事件」以降、 質問されそうなポイントについては前もってきちんと確認するようになったという。    

上司は部下が知っているかどうかでなく、 「知らないことを知らない」と正直に答えるかどうかをじっとみているのだ。
   (以下省略)

「大人の表現術」  (中島孝志・著 151152ページ) より
 

 わかりにくい本の著者は、自分自身でもよく、わかっていないのに、それをごまかして書いているのだとしか考えられない。ほんとによくわかっているなら、著者が努力しさえすれば、読む人にもわかるように、書けるはずと、数学者の吉田洋一氏は言っている。まさにその通りだ。 

 

 

 

 

 

    

 

 

意味不明な表現 「悲しい文章は周波数が広い」
http://ameblo.jp/mondai-kaimei2011/entry-11751429167.html

 

 「人生逆戻りツアー」の不可解な記述
http://mondai-kaimei2011.blog.so-net.ne.jp/2013-09-21-2

 

  DSC07352.JPG

「仕事は畳の目を数えるように進めるもの」ですか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11120488051

 

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なぜ訳のわからない文章が本になるのか   [言葉・文章]

ダメな文章が氾濫する理由

  

 ダメな文章とは、どんな文章でしょうか? 
 それは、一言で言うと「意味の通じない文章」です。自分だけがわかっている、独りよがりの文章とも言えます。
 「伝えたい気持ちはわかるけど、これじゃ伝わらないよ」という文章を、たまに目にすることがあります。そのような文章は、論理がはたんしているというわけではなく、ほとんどが形式の問題です。
 
 意味が通じない文章のパターンには何種類がありますが、典型的なのは、次の3つパターンです。
 
 . 言いたいことが絞れていないため、何を主張したいのかがわからない
 
2. あいまいな(どっちともとれる)言い回しを使っている
 
3. 長すぎるため、回りくどくて意味が掴みづらい
  
 あなたが文章がこの3つのパターンに陥っていないか、注意しましょう。
 右記の3つのパターンの解決策をお教えしましょう。
 それは、次の3点です。

. 伝えることは、1つに絞る
2. あいまいな言い回しを使わない
3. 簡潔に!

    この3つに注意してみてください。ちょっと気を付けるだけで、文章が見違えるように変わります。
「3ステップで稼げる文章術」 (111~112ページ) より

高橋恵治氏は、「簡潔に」書くことを提唱している。簡潔に書いて伝わるのならその方がいいに決まっている。しかし、複雑に入り組んだ問題を簡潔に書くことは難しい。例えそれを簡潔に書いたとしても言葉足らずのために伝わらないものであったなら意味がない。
   
しかし、「3ステップで稼げる文章術」には簡潔過ぎて素直に理解できないところがある。高橋氏は、読者にスムーズ読んで貰うには読者の知っていることから書き始めることが大事だという。それを例文を用いて説明している。
 

  「3ステップで稼げる文章術」 (132~133ページ) より
  
高橋氏は、その例文をわかりやすくて伝わりやすいという。しかし、この文章は、決してわかりやすくない。「読者の知っていることと比較して伝えると」というが、「読者の知っていること」とは何のことか、その例文ではさっぱりわからない。明らかな言葉足らずだ。

 数学者の吉田洋一も次のようにいう。  

 だいたい本というのは、読者が金を出して買い、時間をつぶして読むものなのである。読者のわかりやすいようにと、渾身の努力をするのが著者のつとめであるべきであって、わけのわからない書き方をするぐらいなら、はじめから、本を書かない方がいいのである。
  

    つづいて、こう述べる。
  

 わたしにいわせれば、わかりにくい本の著者は、自分自身でもよく、わかっていないのに、それをごまかして書いているのだとしか考えられない。ほんとによくわかっているなら、著者が努力しさえすれば、読む人にもわかるように、書けるはずであろう。そういう努力をしないこと自身が、おそらくは、著者がわかっていない証拠になる、とまでいっては、少しいいすぎになろうか。
                    (大内兵衛・茅誠司ほか著『私の読書法』岩波新書)

「ハイブロー読書術―読めば読むほどツイてくる本の話」206~207ページ) より
      
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不適切な文章表現   [言葉・文章]

読めば読むほど疑問が拡大

高橋恵治氏はその著書「3ステップで稼げる文章術」で、コピーライティング技術を向上させる練習方法として、「自分を超える法」(ピーター・セージ・著/駒場美紀・相馬一進・訳)の記事を引用(転載)している。
 
 
   セールスレターの練習方法ですが、こんな方法です。

【ICレコーダーを使った練習】
① うまくいっているセールスレターを選ぶ
② それを自分で「ICレコーダーに録音」する
③ 「複数」のセールスレターをICレコーダーに録音する(最低1時間)
④ それを30日間、毎日、聴き続ける

   
他人の書いたよく売れているセールスレターを何度も読むといい、真似して書いてみるといいとよく聞きますが、自分で読み上げて録音して聞くというのはやったことがありませんでした。とても面白く効果がありそうな方法です。
                                                                                                                        (107~108ページ) 
     
高橋氏が言うように、手本となる文章を読み上げて録音して何度も聞き直すという方法は有効である。しかし、そのことを説明するのに引用したピーター・セージ氏の著書は適切であるとは言えない。それは、その記述(翻訳文)にあいまいなところがあるからである。
 
    
②の「それ」は、うまくいっているセールスレターのことだ。しかし、③の「複数」のセールスレターというのが説明不足だ。読み方によっては、うまくいっていないセールスレターのことかと勘違いする。よく読めばそうでないのはわかるが、その記述では「おやっ?」と疑問が生じても無理もない。誤解を避けるためには、
   
 
さらにそれを「複数」選んでICレコーダーに録音する(最低1時間)
   
とすべきではないか。そもそも、どうして②と③に分けて記述する必要があるのか、高橋氏はその記述(翻訳文)に何も疑問を抱かなかったのか、高橋氏の著書の読者として大いに疑問が残る。
  

3ステップで稼げる文章術」は、視覚的に実に読みやすい文章構成となっている。そのために一気に読み進むことができる。しかし、よく読めば不適切な記述があることに気付く。   

指摘すれば切りがないのだが、その一つが表記の不統一という点だ。読み手からの共感を得る手法として21ページでは、「共通話題」「自己開示」「専門的な話題を挙げている。しかし、189ページでは「共通話題」「自己開示」「思いやりを挙げている。    

また、誤植が一箇所あった。それは、著者の主張を理解するのに障害となる大きなミスであった。そこで、私は出版社に問い合わせた。そうしたところすぐに回答があった。

メールでいただいたお問合せの件ですが、確認させていただきましたところ、ご指摘の個所に記述の誤りがございました。この件ご報告申し上げますとともに、下記の通り訂正内容をご報告させていただきます。

 86ページ 本文 7行目
【誤】 <2.What>
【正】 <2.Why>
 
本件につきましては下記のとおりサポートサイトを設け、正誤情報として公開させていただましたことをお知らせするとともに、ご指摘に感謝申し上げます。
 
<本書サポートサイト>
http://www.shuwasystem.co.jp/support/7980html/4023.html
 
また、別途ご指摘のありました表記の不統一につきましては次版の参考にさせていただききたいと存じます。
 
以上、あらためてお詫び申し上げますとともに、なにとぞご容赦をいただき、今後とも弊社書籍をご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
                                                                                                                      (2014/01/21 17:45)


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理解に苦しむ表現 5   [言葉・文章]

「あれ」とか「それ」とかは誤解の元 
   

下記の文章は、ある本の書評である。難しい言葉は用いていないが何を言いたいのかよくわからない。

  
昨今様々なHOW TO本が書かれているが、つまるところ結論はみな一緒である。
それでもなぜこんなにも同じような内容の本が溢れるのか。
それは読んでも読んでも自分がわっていという実感がないからではないのか??
この本はそういった意味で言えばかなり、読み易い。
いくつものカテゴリーと視点にわけて書かれ、実践しやすそうなことだけ選んで書かれている。
気軽に読める点は、日常のちょっとしたことから変えていくのにかなり重要だと思う。

    
それでもなぜ ⇒ 結論はみな一緒であるのになぜ
それは読んでも読んでも ⇒ 同じような内容の本が溢れる理由は読んでも読んでも
そういった意味で言えば ⇒ ???
      
筆者は、「この本」が読み易いということを説明しようとして「そういった意味で」という言い方をしてる。しかし、その「そういった意味」がこの文では何を指すのかが判然としない。
       
筆者が言いたいことはおそらく、「難しい内容の本が多いために読んだ後に充足感がしないといった意味」ということではないのか。
    
かなり無理して解釈してみたが、それでもすっきりしない。どうしてそうなるのか。これは、伝えたいことを明確に伝えていないからである。言葉足らずだから伝えたいことが伝わらない。
 
 
(補足) 「自分が変わっているという実感がない」 ⇒ 「自分が変わってという実感がない」とすべきでは・・・?

                                                                                               
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理解に苦しむ表現 3   [言葉・文章]

「読書をすれば、日本人上位10%の年収を手に入れることができる」 
     
ある本に「読書をすれば、日本人上位10%の年収を手に入れることができる」とあった。この「日本人上位10%の年収」というのがよくわからない。

読書を通して先人の知恵を学ぶことができる。また、他人の失敗談から貴重な教訓を学ぶことができる。読書が人生を豊かにするものであることは間違いない。同時にそれは、企業の経営にも当てはまる。日本の多くの企業の経営者も読書の効用を説いている。企業のトップにいる人で本を読まない人はいないだろう。
 
       
しかし、「読書をすれば、日本人上位10%の年収を手に入れることができる」というのは説得力に欠ける。論理展開に無理がある。そもそも、「日本人上位」という表現が不適切だ。これは、「日本人の所得番付の上位」とすべきではないか(もっと適した表現があるかもしれないが)。 
       
 
 本を読む量と、その人の年収について調査した面白いデータがあります。
 
平成21年の日本経済新聞産業地域研究所の調査によると、年収の高い人ほど書籍や雑誌の購入費が高いという調査結果がでています。
 
つまり、本や雑誌を読む人ほど年収が高いのです。
 
特に本を読む人と読まない人の差が大きかったのが、20代から30代。・・・(省略)・・・。年収800万円以上の人は、年収400万円の人より2倍も本を読んでいるといってよいかもしれません。
 
このように、本を読む量とその人の年収は比例する関係があるのです。
 
また別の調査によれば、月に3、4冊本を読むという人は、日本人の10.7%にしかすぎません。
 
このデータと「本を読む量とその人の年収の額は比例する」という法則を併せて考えると、次のようにいえるでしょう。
 “日本人の上位10%の年収を得るためには、本を月に3、4冊以上読めばいい“
 
「月に3、4冊以上読めば、日本人上位10%の年収が稼げるなんてウソくさい」と思うかもしれません。これはデータを単純化したものですから、例外も多くあるでしょう。ただし、次のデータを見ればそれがあながちウソではないことがわかります。
 
国税庁の民間給与実態統計調査結果によれば、年収800万円以上の人の割合は男性で14%程度となっています。
 
年収900万円以上になると7.5%になります。
 
先ほどのデータによれば、年収800万円以上の人はビジネス書を月にだいたい2冊購入しているわけですから、それ以上、月に3、4冊を読めば、年収900万円以上稼ぐことができるということになります。ようするに日本人上位10%以内の年収を得ることができるのです。
「1年後に夢をかなえる読書術」 (66~68ページ) より 
   
説明ベタな人に共通する「わかりにくい表現」http://www.excite.co.jp/News/column_g/20110517/Sinkan_index_1949.html 
 
「分かりやすい表現」の技術
http://www.fkohji.com/f-etu.htm   
 
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伝わる説明   [言葉・文章]

芦屋広太の5分で学ぶ「伝わる説明」ワンポイントレッスン
             
   ↓
わかりにくい説明の例)
システムトラブルの原因は業務機能設計のミスです。その傾向と対策を説明します。設計ミスの傾向を見ると、業務機能間のデータの相互連携の確認もれ、誤解に関するものが多いようなので、もっと現場のメンバーにちゃんと確認するように言う必要があると考えます。各上長に徹底することが必要です。

 
例えば、ある機能では、機能設計説明書やデータ項目マニュアルなどの文書群に書かれていない機能やデータを前提に設計されていました。調査の結果、過去にシステムトラブルがあったときに、暫定対応として修正し、そのままになっている状態が今も残っており、文書群の整備もれになっていました。その他の事例はよく調べてみないと分からないのですが、全体的には、文書整備ができていないし、設計担当者の確認に甘いところもあると思います。

 
再発防止策としては、文書整備を行い、今後は整備もれを起こさないようにすること、設計時は、再度念押しして確認をするよう、メンバーに徹底する方向で考えたいと思います。
 ↓  ↓  ↓
わかりやすい説明の例)
1.主張: 
最初に結論を説明します。再発防止策ですが、傾向分析の結果、「設計文書の整備もれ」と「設計者の確認不足」があると判断できるので、これらを強化する具体的対策を実施することにします。

2.
理由:
 
設計ミスの傾向分析では、過去5年間の設計ミスに関する報告書、および過去2年間のミスの関係者に対する聞き取り調査を実施して、設計ミスの原因を分類しました。


3.
原因:
 
なお、設計担当者が誤解する大きな原因に、設計用文書の整備が徹底できていないことがあります。また、設計担当者の確認が甘いことも大きな原因です。文書整備もれに起因する誤解は48%、設計担当者の確認もれ、誤解によるものが27%ありました。この2つの原因を合計した75%は、相当高いと判断できます。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131204/522587/?ST=selfup&P=3 より
 
芦屋広太の5分で学ぶ「伝わる説明」ワンポイントレッスンhttp://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131203/522289/

わかりやすい説明をするためには
http://d.hatena.ne.jp/st43/20131107/1383796731
  

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理解に苦しむ表現 2   [言葉・文章]

「本を読む人が少ないので成功する確率は高い」
 
 読売新聞が平成23年10月に行った調査によると、日本人のうち月に1冊も本を読まないと答えた人が実に50%を超えたとのことです。また調査を始めた平成21年から3年連続50%を超えています。
 本書を手にとってくれたあなたは本が好きな方だと思いますので、さぞ驚きでしょう。しかし実際に本を読む人が大変少ないということは現実です。
 これはなにを意味しているのでしょうか?
 本を読む人がとても少ないということは、本を読んで成功する人が少ないということでもあります。それだけ本を読んで成功するライバルが少ないのです
 優れた本や、すぐに役に立つ本の内容を実際に多くの人が実践してしまったら、競争率が高くなり、あなたも簡単には成功できなくなるかもしれません。
「1年後に夢をかなえる読書術」 (64ページ)より
   
著者は、読書の効用を「本を読むと成功できる6つの理由」として説明している(第2章)。その一つ(「理由3」)が「本を読む人が少ないので成功する確率は高い!」である。
    
>本を読む人が少ないので成功する確率は高い! 
      
これは、「本を読む人が少ない」ので「本を読めば成功する確率は高い」ということである。言い方(表現)を変えれば「本を読む人が少ない」ために「本を読めば高い確率で成功する」ということだ。果たしてそうか。 
      
>本を読む人がとても少ないということは、本を読んで成功する人が少ないということでもあります。 
     
著者は、本を読むことが成功に繋がると言っている。確かにそれはその通りだろう。しかし、「本を読む人が少ない」ということがどうして「本を読んだら高い確率で成功する」ということになるのか。
      
本を読まずに成功することは難しいとしても、だからといって「本を読んだら高い確率で成功する」という主張はあまりにも論理が飛躍し過ぎている。
 
      
本を読んでも成功しない人もいる。著者は「確率」を論証に用いているが、その論証は説得力に欠ける。著者は、「本を読む人が少ないから本を読めば低い競争率で成功できる」と言いたいはずだ。それならば、もっと別の適切な表現があるのではないか。 
     
この本だけでなく、文章表現に問題のある本は決して少なくない。本は、現在の読者だけでなく未来の読者に対してもメッセージを届けることができる貴重なツールだ。著者をはじめとして出版に携わる人は、そのことをもっと自覚して貰いたい。本は決して使い捨ての消費財であってはならないはずだ。
   

見城 徹の編集者としての執念
http://mondai-kaimei2011.blog.so-net.ne.jp/2013-10-05
      
知の創造者としての役割を 岩波100周年、出版の使命
http://www.chibanippo.co.jp/serial/157563
 
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