説得力に欠ける運命論   [死刑廃止論]

残虐非道な殺人者にどうして人権を認めなければいけないのか!!

 

「この世で起こる出来事はすべて必要な事であり、ムダなものはない。人はすべて使命を帯びて生かされている」と言う人がいます。本当にそうなのでしょうか。そうだとすれば、東日本大震災で亡くなった2万人近い人もそうなるべく選ばれた人たちということになります。

 

東日本大震災で亡くなった人だけでなく、身勝手な残虐非道な加害者に殺害された被害者もそうなるべき運命だったということになります。そういう運命論を被害者やその遺族が受け入れることができるものでしょうか。

 

闇サイト殺人事件の遺族の磯谷富美子さんは、一人娘の利恵さんの無念を晴らすために加害者3人の死刑を求めて活動しました。その願いは33万人を超す署名として結集しました。しかし、加害者の2人は無期懲役という判決が確定しました。その後にそのうちの一人は余罪が発覚して再び逮捕・起訴されました。現在、富美子さんは、「今度こそ」という思いでその裁判の進行を見守っています。

 

運命論者の主張に従えば、富美子さんには加害者の死刑を求める使命が与えられていたということになり、利恵さんはそのきっかけをお母さんに与えたことになります。さらに利恵さんは、3人に殺害される運命にあったということになります。しかしそれは屁理屈というものです。加害者3人の犯行がなければ利恵さんも富美子さんも二人して幸せな生活を送ることができたのです。

 

自分たちの私利私欲のためだけに残虐非道の限りを尽くす者にどうして人権を認めなければいけないのでしょうか。人の命を奪っておいて「死刑になるのはいやだ」と言うのは身勝手この上ありません。身勝手な犯行に加えて身勝手な主張。まったくもって許し難いとしか言えません。

 

河村龍一・著 「闇サイト殺人事件の遺言」 より

 

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日本弁護士連合会の主張   [死刑廃止論]

死刑執行に強く抗議し、改めて死刑執行を停止し死刑廃止について全社会的議論を開始することを求める

 

死刑執行に強く抗議し、改めて死刑執行を停止し死刑廃止について全社会的議論を開始することを求める会長声明

 

本日、東京拘置所において、1名に対する死刑の執行が行われた。谷垣禎一法務大臣による3度目の執行であり、本年2月21日の3名、4月26日の2名に続く連続した死刑の執行であって、極めて遺憾な事態であり、当連合会は改めて死刑執行に強く抗議する。

 

当連合会は、本年2月12日、谷垣法務大臣に対し、「死刑制度の廃止について全社会的議論を開始し、死刑の執行を停止するとともに、死刑えん罪事件を未然に防ぐ措置を緊急に講じることを求める要請書」を提出して、死刑制度に関する当面の検討課題について国民的議論を行うための有識者会議を設置し、死刑制度とその運用に関する情報を広く公開し、死刑制度に関する世界の情勢について調査の上、調査結果と議論に基づき、今後の死刑制度の在り方について結論を出すこと、そのような議論が尽くされるまでの間、すべての死刑の執行を停止すること等を求めていた。

 

特に本件は、第一審で無期懲役判決であったものが、控訴審で死刑判決となり、裁判官の間でも、死刑相当か否か意見が分かれた案件である。死刑制度とその運用に関する情報の公開が進まず、全社会的な議論もなされないままに、死刑の執行だけが繰り返し行われているのであって、到底容認することができない。

 

裁判員制度の下、市民が死刑判決に関わらざるを得なくなっている一方で、死刑制度そのものの存廃についての公の議論は何ら行われないままである。

 

死刑の廃止は国際的な趨勢であり、世界で死刑を廃止又は停止している国は140か国である。死刑を存置している国は58か国であるが、2012年(平成24年)に、実際に死刑を執行した国は、我が国を含め21か国であった。いわゆる先進国グループであるOECD(経済協力開発機構)加盟国(34か国)の中で死刑制度を存置している国は、日本・韓国・アメリカの3か国のみであるが、韓国とアメリカの18州は死刑を廃止又は停止しており、死刑を国家として統一して執行しているのは日本のみである。本年5月31日には、国連拷問禁止委員会の総括所見が発表され、我が国は死刑制度を廃止する可能性についても考慮するよう勧告を受けたばかりである。

 

当連合会は、今回の死刑執行に対し強く抗議するとともに、改めて死刑執行を停止し、死刑に関する情報を広く国民に公開し、法務省に有識者会議を設置する等の方策をとることによって、死刑制度の廃止について全社会的議論を直ちに開始することを求めるものである。

2013年(平成25年)9月12日

 日本弁護士連合会

 会長 山岸 憲司

http://www.nichibenren.or.jp/ より

 

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安倍政権で3度目の死刑執行   [死刑廃止論]

死刑執行を命令するのが法務大臣の責務

 

2次安倍内閣が誕生したのが2012年12月26日。年が明けて今年2月に3名、4月に2名の死刑が執行されました。それから5ヶ月、死刑執行はありませんでした。3回目はいつになるのかと思っていたところ、今日(2013.9.12)1名の死刑が執行されました。

 

死刑を容認する世論に対して一部に強固な反対意見があります。そのため、法務大臣に就任したにも関わらず死刑執行に反対することを表明した大臣もいます。

  

しかし、判決確定から6カ月以内に死刑を執行しなければならないと刑事訴訟法に規定がある以上、冤罪の可能性がない事が明確であるなど、刑を執行するに当たって障害がない状況に置いては法務大臣が死刑執行を命ずるのは当然の責務です。谷垣法相が「法の精神を無視することはできない」としてその責務を果たしていることは評価に値します。

  

制度存続に対する海外からの批判について谷垣法相は、「国際的動向より、治安維持、国民の安心安全の確保を考えるべきだ」と言っています。「真夜中の看守長 ルナーミッション」の著者・河村龍一も新刊「闇サイト殺人事件の遺言」(今月中旬発売)の中でそのことを訴えています。

 

なぜ死刑執行は事後承諾なのか~私が死刑執行のニュースに憤る理由

http://blogs.yahoo.co.jp/hiroshikey66/63984844.html

 

事件から17年、犯人は絶対に許せない!!

http://mayonaka-kansyutyou.blog.so-net.ne.jp/2013-09-09 

 

憎むべき犯罪者に厳罰を!!

http://sengoku1999.seesaa.net/

 

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泉ウタマロさんへ   [死刑廃止論]

まさに「人生に無駄なことはひとつもない」

 

泉ウタマロさん。面白い寓話を紹介して頂きありがとうございます。

 

一話限りかと思っていましたが、何と何と!! その続編もあったとは(クレーマー・カレイマーの功績2)。  その旺盛な創作意欲にはだただ敬服いたします。

 

しかし、心優しいウタマロさんと違って、私は死刑制度を支持しています。死刑は必要だと思っています。

 

我が国においては死刑制度を支持する人が多い中で一部の人は死刑制度を頑なに批判しています。死刑の廃止は世界的な風潮であるということがそういう人たちの背景にあります。

 

しかし私は、 (以下、作 成 中 )

 

者からのコメント

http://mayonaka-kansyutyou.blog.so-net.ne.jp/2012-04-14-3

 

非道極まる、人を人と思わない鬼畜の所業 

http://mondai-kaimei2011.blog.so-net.ne.jp/2013-07-20-2

 

被害者の母の手紙

http://mondai-kaimei2011.blog.so-net.ne.jp/2012-11-18-3 

 

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寓話を通して死刑について考える   [死刑廃止論]

「クレーマー・カレイマーの功績」

 

泉ウタマロさんのブログに面白い記事がありました。タイトルは「クレーマー・カレイマーの功績」(2013.9.6 公開)。 

 

「クレーマー・カレイマー」は著者の造語です(オリジナル!!)。しかし、そこには実にユニークな言葉の響きと、面白いエピソードが込められています。

 

「カレイマー」は、魚のカレイを面白おかしくもじったものです。そしてそれをさらにもじって「クレーマー」という「文句を言う人」という意味の言葉で形容したのが「クレーマー・カレイマー」です。これはあくまでも私の解釈です。しかし、この解釈は的を射ていると思います。おそらくそのものズバリでしょう。

 

「その日の午後、竜宮城にある竜王の御前に海の生き物たちが集まっていました」という書き出しで始まります。しかし、この「竜宮城にある」に私は少し引っかかりました。それは「竜宮城に住む」であるべきではないかと思います。「竜宮城にある」は「竜王」を形容(修飾)しているわけですので「竜王は竜宮城にある」というのはおかしいでしょう。「竜王は竜宮城に住む(住んでいる)」でしょう。

 

こういう些細なミスを指摘している私のハンドルネームが「クレーマー&クレーマー」です。ですので、物語の主人公「クレーマー・カレーマー」に奇妙な親近感を感じてしまいます。

 

この「クレーマー・カレーマー」が海の平和を乱しているとして「死刑にすべき」と訴えられます。「極刑は海の仲間の全員一致でしか行わないことになっておる。全員死刑に賛成かね?」という竜王の言うことに対して「賛成だ!死刑しかない!」という声が一斉に挙がります。

 

「それでは仕方ない。罪深きクレイマー・カレイマーを」と竜王が言いかけたその時、死刑に反対する声が挙がりました。死刑に反対する理由を聞いた竜王は「クレーマー・カレーマー」を解放します。

 

どういう理由で死刑に反対したのか。それは泉ウタマロさんのブログをご覧ください。ユニークなコメントも届いています。⇒ 死刑廃止論者推薦、「今年の本屋大賞」ならぬ「今年のブログ大賞」……?

 

クレーマー・カレイマーの功績 

http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11607725416.html

 

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何のための裁判員制度か   [死刑廃止論]

市民が司法に参加する意味

 

森炎「死刑と正義」 :7人殺しても死刑ではない?

 

裁判員制度がスタートして3年以上が経ち、徐々に定着しつつある現在、私たちは単なる基準だけを参考にするのではなく、本当に議論を重ねた上での判決を決めるような姿が求められている。その姿こそが裁判員制度の本来の目的のはずだ。裁判官が提示してきた「判断材料」にただ従うのではなく、私たち自ら「価値判断」ができるかどうかが裁判員制度を成功に導く鍵となるのだ。

 

死刑が容認される世間(空間)とはどのようなものか。この本では著者自身が実際の裁判官を務めてきたことから、具体的な事件の状況に基づいて(「死刑空間」という言葉を用いて)詳細に説明されている。

 

例えば、上田被告の強盗殺人事件。永山基準にあてはめるのならば、単純に「複数殺された」「金銭目的で殺された」という基準に沿って、死刑が宣告されたのかもしれないが、その基準だけではもう死刑判決の是非を語ることはできない。なぜなら、著者は7人が殺された「秋葉原通り魔事件」において、あれだけの人が殺害されながら「死刑判決を出さない」という判断もあり得るのだというからだ。

 

犯人は日本に住んでいる人たちに著しく不安を与えたが、一方で日本社会の犠牲になった側面もある。日本の社会の構成要素の「安全」を脅かした者は、一方で社会の問題などに押しつぶされた。社会防衛をする上で、そんな人間を単に死刑にしてしまえばそれで解決なのかという問題がある。この辺りを読み進めると筆者の説く、「基準」に頼らない「価値判断」の本当の大切さが見えてくる。

2012-12-05

http://d.hatena.ne.jp/s_k_literacy/20121205/1354720212 より(抜粋)

 

裁判員制度「心壊れたのは私だけでしょうか」

2013.04.20 Saturday

http://blog.sankouan.sub.jp/?eid=1066663

 

愚策・裁判員制度 辞退(拒否)したい人のために

2008.12.09 Tuesday

http://blog.sankouan.sub.jp/?eid=909828

 

裁判員制度~平成21年5月21日スタート!!~  最高裁判所のHP

http://www.saibanin.courts.go.jp/

 

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「私の10年を返して」 オハイオ監禁事件   [死刑廃止論]

司法取引で死刑回避

 

今年の5月6日、米オハイオ州クリーブランドの民家で、その家の持ち主の容疑者が外出した隙に助けを求めた被害者の声で事件が発覚しました。監禁されていたのは女性3人と6歳になる少女でした。

 

逮捕されたのは、アリエル・カストロ容疑者(52歳)。2002年から2004 年に掛けて3人の女性(14歳から20歳)を自宅に監禁し、そのうちの一人には子供を産ませていました。

 

裁判に掛けられたカストロ被告は、当初は無罪を主張していました。しかし6月26日、検察側との司法取引に同意しました。取引に応じたことで被告は死刑を回避できました。10年間も被告に自由を奪われていた被害者の女性の一人は「今度は被告に地獄を味わってほしい」と語ったといいます。

 

カストロ被告は被害女性を流産させたことによる殺人罪を含め、977件の罪に問われていました。司法取引ではこのうち937件の罪を認めました。これは、計1000年以上の禁錮刑に相当するといいます。罪の重さを自覚させる目的では意味のある数字と言えますが、何とも遣り切れません。監禁した後で全員を殺害していれば事件は発覚していなかったかもしれません。

 

米3女性監禁のカストロ被告、司法取引で死刑回避 終身刑へ

http://www.cnn.co.jp/usa/35035215.html

2013.07.28 Sun posted at 12:44 JST

 

米銃乱射被告、司法取引で死刑回避 下院議員が被害

http://www.asahi.com/international/intro/TKY201208080460.html?id1=2&id2=cabcaiaj

2012882354

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冤罪と死刑制度   [死刑廃止論]

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