高石左京さんに教えられたこと   [ブログ]

著者と読者の関係は、人と人との関係そのもの  

 

著者と読者の関係は、人と人との関係そのものです。読者が求めているものは、何か? これが本作りの出発点です。

 

自分の思いや主張だけを声高に話し続ける人に、親近感を覚えるでしょうか? ウンザリして、聞いているふりをしているだけではないでしょうか? 相手(読者)の気分感情を理解しながら書くことは、迎合とは異なります。相手を理解した上で自分の思いを伝えることが、著者と読者を繋ぐ糸口です。

 

哲学者にとっては哲学の本が、数理学者にとっては数理学の本が、子供には夢を膨らます絵本やマンガが意味のある本です。興味のない人にとっては、いくら高価な本であっても単なる紙の束にしか過ぎません。いかに優れた主張を盛り込んでも、読者対象も不明確で、読者の気分感情を無視した本は、誰も手に取ってくれません。

( 中 略 )

心の機微に対する洞察力に優れ、相手を思いやる余裕を持つ人の周辺には、自然と人が集まり、交友関係も広くなります。交友関係が広くなった人は、たとえ自叙伝のような本であっても、他人(読者)を理解して書き進めます。

 

すべてを余すことなく書き込んでおきたいという著者の気持ちも分からないでもありませんが、読む人にとっては苦痛そのものです。読者を思いやることのできる人は、何を伝えたいかを絞り込み、相手の興味を引き出しながら、どのように書き進めば、読んでもらえるかを考えます。

 

http://ameblo.jp/pubnet/entry-11631079046.html より

 

思っていることを口で説明するのは、それを瞬時に言葉として発しなければいけません。うまい言葉(表現)が出て来ないからと言っていつまでも考えていては聞き手は苛立ってしまいます。そのために、必ずしも適切でない言い方をやむを得ずにする場合があります。そしてそのことが誤解を生むことにもなります。

 

私はメールや手紙で説明することを好みます。それは、時間を掛けてその文面をひねり出すことができるからです。書き上げたものを読み返すことによって間違いや不適切な表現を改めることができます。何度も読み返した上で満足できるものを発信(投函)すれば誤解の発生を防ぐことはできます。

 

やっかいな問題が生じたとき、一言でその解決策を説明はできません。そのため私の書くメールや手紙は、わかって貰うために説明が長くなってしまうのですが、私が送るメールや手紙の相手方は、私の長いメールや手紙を快く思ってくれません。それはいうまでもなく、私のメールや手紙が長いために読むのに時間が掛かるからです。

 

わかって貰おうとすればするほど、私の説明はくどく長いものになってしまいます。高石左京さんのブログを読んであらためて反省させられました。高石左京さん、適切なアドバイスありがとうございました。 

 

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