「死刑・いのち絶たれる刑に抗して」 5 [出版]
司法の殺人
「……私が一番腹にすえかねることは、相手の自白に臨場感があるという何の科学的根拠もない裁判官の主観のみで死刑という極刑を下されていることです。私がやったことなら、自分の身におぼえのあるものなら、いさびぎよく刑をうけますヨ。だけど自分の身におぼえがないものを相手の言葉の臨場感できめられては納得できませんよ。しかも死刑という極刑ですよ。まるで司法の殺人じゃありませんか」 (71ページ)
これは、日建土木保険金殺人事件(昭和52年1月7日)で死刑を求刑されたA被告が第一審の判決後に語ったものです。もし、彼が無実であるということが本当ならば、それこそ命を掛けてそれを訴える必要があります。しかし、助かりたい(死刑にはなりたくない)という理由で言い逃れしているとしたら、それは厳しく批判されなければなりません。
にほんブログ村 |
http://jikenshi.web.fc2.com/newpage566.htm
2013-02-05 08:13
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0