作家になる方法 [ブログ]
安易な出版の誘いには要注意
純文学の新人に与えられる文学賞として最も名前が知れ渡っているのが芥川賞だ。受賞するとテレビや新聞で大きく取り上げられ、一躍有名人となってしまう。無名の作家がその受賞を目指して奮闘するのは無理はない。
芥川賞の他には、文學界新人賞、 群像新人文学賞、オール讀物新人賞、江戸川乱歩賞とかある。しかし、一般には名も知られないような文学賞は数多い。その中には、実に詐欺まがいとも言えるものもないではない。
ある出版社では、かつて年間30件もコンテストを催していたという。「受賞すれば本を無料で出版できます」という甘い言葉で原稿を募集。受賞しなかったにもかかわらず、素晴らしい内容なので出版してみませんかという、自費出版の誘いには気をつけなければいけない。
自費出版を売り物にしている出版社は、出版の契約を取り付けることができれば、その時点で利益を確保する。本が売れようが売れまいが関係ない。そもそも、無名の作家の本で話題性のないものが売れるはずがない。だからこそ、その本を売るための営業努力などしない。「全国の有名書店に陳列されます」と言っても、それはその書店に手数料を払って置いて貰っているだけだ。
中には、受賞すれば本を無料で出版できるだけでなく賞金が100万円というものもある。しかし、応募するには作品の選考料として1作品につき12,800円が必要だという。これなど、作品の審査に慎重であるということかもしれないが、選考料で利益を得ようとしているという見方もできる(果たしてどれほどの応募があるか知らないが)。
いずれにしても、本を出したいという個人の思いを金儲けに利用する出版商法には気をつけたい。本を出版して「作家」と名乗ることができても、それで生活していける保証はどこにもない。
NOVELSS賞
NOVELSS(ノベルス)が開設する、プロ作家、プロクリエイターへの登竜門です。対象となる作品のカテゴリー(分野)は問いません。受賞後は、すぐに大手メディア各社が参加する競争入札にかけられ、プロデビューが決まります。
http://shinjinsho.seesaa.net/article/22621638.html より
http://www.nihonbungakukan.co.jp/modules/tinyd1/index.php?id=322 より
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