不祥事が後を絶たない一因 [公務員]
監督者としてのあり方に問題あり
私がかつて勤務していたところは、24時間勤務の部署でした。日勤の職員と夜勤の職員に分かれていました。夜勤の職員は日勤の職員よりも一時間遅れて勤務に入り、翌日まで勤務します。17:00から夜勤体制に入り、21:00に後半勤務者が仮眠します。そして、翌日の1:20に起床し、1:30に前半勤務者と勤務を交代します(前半勤務者は5:50に起床)。
夜勤は僅かな職員で施設の運営を担います。現場においてはほとんど自分一人だけです。一時間半勤務して休憩のための職員が来ます。話をすることがあるのはその時だけです。まさに孤独との闘いでもあります。それと同時に睡魔との闘いでもあります。僅かな仮眠時間で疲れは取れません。夜勤の現場では常に立っていなければなりません。しかし、疲れているとつい椅子に座りたくなります。
私は勤務中に椅子に腰を下ろして体を休めたことはありません。疲れている時に腰を下ろすことが許されるのなら本当に楽な職場と言えます。しかし、立って勤務することが求められている職場において誰も見ていないからと言って椅子に腰を下ろすことが許されるはずがありません。
ある職員は、椅子に腰を下ろしているところを巡回して来た夜勤の監督者に見つかりました。しかし、その監督者は何らそのことを問題にしなかったと言っていました。そのためその職員は、その監督者を「いい人だ」と嘲笑っていました。
私は現場で眠りこけることはありませんでした。睡魔に襲われても歯を食いしばって耐えました。その点は私の唯一の誇りとさえ思っています。しかし私は、ある時、とんでもない姿勢で眠りこけている職員を目の前にしました。それはとても現実のものとは思えないものでした。 ( 続く )
旧い世代から新しい世代へのバトンタッチ
http://oyakata-hinomaru.seesaa.net/category/8468680-4.html
塀の中の厳しい現実
コメント 0