まだまだ遠い復興への道 [東日本大震災]
あれから2年と4か月・・・
震災2年4か月 本格復興にまだ時間
東日本大震災の発生から、11日で2年4か月です。
被災地では、住民が集団移転する先の土地の造成や浸水した土地のかさ上げが遅れているほか、原発事故による除染作業なども進んでいないことから、本格的な復興にはまだ多くの時間がかかる見通しです。
警察庁によりますと、東日本大震災で死亡が確認された人は、10日現在、合わせて1万5883人で、今も行方が分かっていない人は合わせて2667人となっています。
また、復興庁によりますと、避難したあとに体調が悪化するなどして亡くなった、いわゆる「震災関連死」は、ことし3月末までに合わせて2688人に上っています。
宮城県や岩手県などの沿岸の被災地では、住民の高台への集団移転や浸水した土地のかさ上げなどの復興事業が進められていますが、移転先の土地の買い取りに時間がかかっていたり、かさ上げの作業員の人手が不足していたりすることから、当初の計画よりも遅れているということです。
福島県では、原発事故による避難区域の見直しによって、住民が一時的に立ち入りできる地域が広がっていますが、放射性物質を取り除く除染作業やがれきの撤去などが遅れ、全国各地で避難生活を送るおよそ15万人の住民がふるさとに戻るめどは全く立っていません。
被災者の中には、長引く避難生活によって体調を崩す高齢者や、生活再建の見通しが立たず、不安を抱えたままの人などもいて、被災地の本格的な復興にはまだ多くの時間がかかる見通しです。
NHKNEWS WEB (7月11日 4時6分) より
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