中央道トンネル天井崩落事故 4 [情報]
5ヶ月経っても未だに実感できない我が子の死
事故が起きたのが去年12月2日、午前8時を過ぎた直後でした。それまで快適に走っていたであろう車のうちの3台が突然の天井板の崩落により押しつぶされ、そのうちの2台の車から出火しました。この事故で9人が亡くなりました。
9人のうちの5人は、シェアハウスで暮らす20代の男女で、山梨県の温泉に旅行に出掛けた帰りに事故に巻き込まれました。旅先で5人は、さぞかし楽しい想い出を作ったことだろうと思います。車の中でもそれらを話題にして楽しく過ごしていたのではないかと思うと、思いもしない事故に遭遇したことがこの上なく悲しくなります。
被害者の一人の石川友梨さんは、旅先にも仕事の資料を持って行ったといいます。それだけ仕事にも責任を持っていたという事だと思います。また、仕事が仲間との旅行と同様に楽しかったという事かも知れません。それを思うと、無限の可能性を秘めたその未来が絶たれたことがこの上なく悲しくてなりません。
5人が載っていたワゴン車は、全く原形をとどめていませんでした。車の中からは手足のない焼け焦がれた遺体が発見されました。遺族としては我が子の死亡が実感できないのは無理もありません。この5人の遺族が明日、損害賠償を求める訴訟を起こすということです。早急な原因解明と責任追及が求められます。
「誰も娘の生の遺体を見たわけではないので、全然実感が湧いてこないんですよね」(石川友梨さんの父・信一さん)
娘たちが、もう少し長く温泉にいてくれたら・・・時計の針を戻せないのは分かっていますが、事故から5か月経った今も、頭をよぎります。
「崩落現場の一番後ろからたった5メートル先に、友梨たちのワンボックスがあったので、まばたきひとつのずれで助かった可能性があるんですよね」(石川友梨さんの父・信一さん)
友梨さんは、都内の通信関連会社に勤めていました。車から見つかったカバンからは、仕事の資料が出てきました。
TBS Nスタ (2013.5.14) より(抜粋)
TBS Nスタ (2013.5.14) ⇒
|
コメント 0