書くことの意味 [言葉・文章]
戦争が悲惨であるのと同様に、日常生活の中で起きる悲惨な事故や事件も、それを繰り返さないためには、それを記録し、それを忘れないことが大事です。記録するということ、それは、「書く」ということです。映像や音声による記録も重要ですが、事実を受け止めるだけでなく、その事実にどう対処するかということは、「書く」という行為によってより一層明確なものになります。「書く」ことの意味は、まさにそこにあります。
ネットが発達した今日においては、「書く」という行為の多くが、指先で選択したキーボードの文字を電子機器で変換するという作業になりました。しかし、頭に思い描いたことを文字にして表記するという点では変わりはありません。表記する行為を通じて、より深く思索を進めることができます。
私もこのブログに日々の出来事に関して感じたことを綴ることによって、自分の思いがますます明確になることを実感しています。過去の記事を読み返した時に、それを書いた時には感じていなかったものがあることに気付きます。これこそ、自分のものの見方が変わってきたということの証だと思います。
記憶に生々しく残る殺人事件の数々、
それらによって狂わされた被害者や遺族の人生・・・。
「なぜ人を殺しても罪に問われないのか?」
「なぜ被害者遺族は『知ること』が許されないのか?」
ある日突然、悲劇に襲われた人たちの心の叫びがここにある!
殺された側の論理
犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」
藤井誠二・著 講談社・発行(2007年)
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