評価されるべき髙村明子さんの果敢な挑戦 [ブログ]
自分が躓いた小石をそのままにしておけば、また誰かが転ぶ
髙村明子さんは、文芸社から出版の勧誘を受けて『哲学の楽しみ』を出版した。「協力出版」という契約形態であった。髙村さんが負担したのは116万円。文芸社の負担額は不明(文芸社が公開せず)。
出来上がった本を見て髙村さんは、その粗悪な仕上がりに唖然とした。用紙の品質の悪さに加えてレイアウトがこの上なくみすぼらしかった。著者として不満足な装丁の本を売りに出すことに髙村さんは承服できなかった。
こんな惨めな姿で売り出されるくらいなら、売り出されないほうがマシである。
この仕上がりのままでの販売は禁止しよう、とはっきり決心がついた。
結局私は甘い誘惑に乗せられて、詐欺にあったのだ。
文芸社は最初から、私の本の販売に真剣に努力する気はなかったと思う。
売る気であれば、こんなチャチな本づくりをするはずがない。
この安っぽい仕様は、「内容も安っぽいですよ」とアピールしているようなものである。
髙村さんは、「自分が躓いた小石をそのままにしておけば、また誰かが転ぶ」として文芸社の詐欺商法を裁判で争った。裁判には負けたが、その記録を『泣き寝入りしたくない人のための本人裁判のススメ』として出版した。
私は出版の夢を抱いた同好の人々に私と同様な失敗を繰り返させたくはない。
文芸社に関する事実を天下に公表するのは私の義務だと思う。
これは是非やらなくてはならない。
『哲学の楽しみ』の出版よりも、こちらの方がずっと「公共の福祉」に役立ちそう。
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2015-01-02 23:45
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