「夢を売る男」 [出版]
出版界を舞台にした掟破りのブラック・コメディ!
書籍の説明
『永遠の0(ゼロ)』の百田尚樹、大暴走!!
最新書き下ろしは、出版界を舞台にした掟破りのブラック・コメディ!
◆あらすじ◆
敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。
自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦……。
牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは――。
現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。
「狼煙社の存在が大きいと言わざるを得ません」
全員が、やっぱりという表情をした。狼煙社は三年前にできた振興の出版社だったが、丸栄社と同じように自費出版をビジネスのメインにしている会社だった。
実はこの数年、丸栄社の成功を見た印刷会社が何社も同じビジネスに参入してきたが、ノウハウがないためか、腕利きの社員がいないためか、いずれもビジネスを軌道に乗せることができず、早々に撤退していた。それで狼煙社も同じように間もなく撤退するだろうと、丸栄社の幹部たちは思っていたが、案に相違して二年ほど前から急速に出版点数を伸ばしていたのだ。
6 ライバル出現 (187~217ページ) より
プロフィール
1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵! ナイトスクープ」など多数の番組構成を手がける。
2006年、『永遠の0(ゼロ)』(太田出版)で作家デビュー。同作は文庫化され、150万部を超えるベストセラーとなる。
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2014-07-20 00:00
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