ハイブロー武蔵氏の提案   [言葉・文章]

著者をよく知るための手段としての著者への手紙

  

山本夏彦氏は、著者は自分でも最低二百冊ぐらい買うべきだ、なぜなら本はすぐきえるから、といわれている。私もそう思う。本を書かせてもらって、書店に置いてもらって、読者に読んでもらっているのだもの。自らあちこちの書店に行って百冊や二百冊くらい買うぐらいのことはすべきと思う。 
 
有名になったり、偉くなったりすると、つい、自分の本は人々が買って当然といった奢る気持ちになるようだ。恥ずべきことと思う。自分は何のために書き、誰に読んでいただいているのかの原点を見失ったそういう人たちは、いずれ忘れ去られていくだろう。少なくとも、年数がたつにつれ、人々の支持をうしなっていくにちがいない(と信じたい)。 

 読者も、自分が気に入っている著者に手紙を出してみるのもおもしろい、と思う。どんな返事がくるか、対応がされるのか。一応の著者の姿勢がわかるだろう。ただし、礼を失しないように、節度を守ることは当然であるが。 

ハイブロー読書術―読めば読むほどツイてくる本の話 (98ページ) より
   

著者が読者から手紙を貰った場合、それにどう返事をするか。非常に興味深い。著者の対応の仕方で著者の本当の姿を知ることができる。執筆に忙しい著者は、とても返事をする余裕などないかもしれない。しかし、そういう状況であっても読者の手紙に真摯に答えるならば読者の信頼はますます深まることは間違いない。
   

私は、これまでに(去年から)5名の著者に本を読んだ感想を送っている(そのほとんどは手紙ではなくメールではあるが、メールを送ったのちに手紙を送ったケースもある)。その5名のうちの一人がハイブロー武蔵氏だ。
   

ハイブロー武蔵氏は、「本についての感想や著者に伝えたいことなどお手紙をお待ちしています」と著書の奥付に書いている。そこで昨日、このブログの記事と著書の感想を送った。返事は必ずあるはずだ。どういう返事が来るか楽しみに待ちたい。
    

私は、それぞれの著者についてその著書の間違った表記を指摘した。そうしたところ、他の4名の著者のうち、3名からは明確な返事を貰った。いずれもが表記の誤りを認めた。その一人からは、「文章がヘタですみません。こんなわけがわからんことを書いていてはいけませんねという返事を貰った。
       
私は、著者がその間違いを認めざるを得ないのはある程度は予想していた。しかし、すぐにそういう返事があることなどまったく予想していなかった。かなりの時間を経てやむなく認めざるを得ないかと思っていた。
   

しかし、残りの一人からは何の返事もない。問い合わせして5ヶ月経つ。どういうことなのかまったくわからない。もし、その著者がセミナーとか講演会を開くというようなことがあれば、私はそこで質問してみたい。著者は、読者の訳のわからないことを書いていて売れればそれで終わりでいいのですかと。果たしてどういう回答があるか……。

 

泉ウタマロさんへの質問状
http://mondai-kaimei2011.blog.so-net.ne.jp/2013-11-27

 
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クレーマー&クレーマー

ハイブロー武蔵氏に手紙を書いて半月経つが返事がない。どういうことか。期待したのが間違っていたのか。メールでも問い合わせたが、返信はない。

ある作家からは、メールで問い合わせた当日に返信があった。いったいこの違いは何なのか。

by クレーマー&クレーマー (2014-02-28 10:40) 

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