書評 「リアル鬼ごっこ」 [ブログ]
自分ならもっとまともな文章が書けると、やる気を起こさせる本
Q&Aサイトに「誤字脱字意味不明な言語、間違った考えなどあった場合訂正してくれるのですか?」という質問がありました。これに対して、
という回答がありました。
⇒ http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14110591859
この回答からすれば、この本の出版社はマトモじゃないことになります。しかし、もしかしたらその出版社は、話題になることを意図してそういう本を作ったのではないかという疑問も生じます。
しかし、多くの批判がある中でこの本を擁護する人もいます。すなわち、著者自身が意図して批判されるような文章を書いたということです。そうだとすると、著者の思惑が見事に成功したことになります。果たして真実は……。
カスタマーレビューには824件も投稿されています。そのうちの7割が最低の評価(★一つ)です。当然といえる評価ですが、最高評価(★五つ)であってもその大半が皮肉交じりにそういう評価をしています。
★★★★★ 出版界の歴史に深く刻まれるべき大作! 2008/12/14 By ぷら
そして、余韻の残る、何とも腑に落ちないエンディング! 私はこの本を読み終わってから3日間、ずっと考えていた事がありました。 「最初からクーデターおこせば良かったじゃねーか」と。
カスタマーレビュー より
2013-09-24 00:30
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コメント(3)
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あなたは文章が気になって仕方がないようだ。己が実力不相応に批判(非難になってはいるが)をしたくて仕方がなさそうでもある。
宜しい。誰もが悪文と認める『リアル鬼ごっこ』を取り上げようか。それでも最初は宣伝なしだったのに売れに売れて、内容は極めて改変された翻案ではあるが、映画化までされた。なぜそこまで売れたのか?
文章は酷い、設定・小道具含めて描写はちぐはぐ、ストーリ展開はひたすら逃げて、逃げ切って、逃げなければならなくなった相手を倒して終わる。何のひねりも工夫もない。
結論から言っておこう。そうだからこそ、受けたんだよ。一番大きいのは『文章が酷くて、そのままでは読み取れない』ことだ。はっきり分からないが、何となく分かる。その『分かる』というのは、作者が伝えることができたのではなく、実は読者がほぼ無意識で補完したものだ。
全く分からない程には文章も描写も破綻していない。シュールな効果を醸し出すほどでもない(あの作者にそこまで文章力はない)。語ろうとしている物語は単純そのものだ。書くことがあまりないせいでテンポだけは速いから、飽きることはあまりない。
そうなると、読者は自分で思うように物語を膨らませられるんだよ。ある程度の、つまり普通の想像力があれば、小説『リアル鬼ごっこ』を下敷きに、誰でも自分の理想の物語が作れる。『リアル鬼ごっこ』を読んでいるようでいて、実は自分なりの創作を楽しんでいたわけだ。好評価(←高評価をわざと変えたことに注意)をした人は、だが。
ネガティブなことが重なって、偶然にポジティブな効果を生み、結果として受けるものができた奇跡。それが『リアル鬼ごっこ』なんだよ。もし作者に、例えば人並みの文章力があったら、決してあそこまで売れはしなかっただろう。
by 神〇〇 (2013-09-25 06:35)
リアル鬼ごっこはそもそも自費出版なので初期段階では校正は入っていなかったのではないでしょうか
現に版を重ねるにつれ修正されていますし
※1
山田悠介の他の作品もそれなりに売れているのでリアル鬼ごっこを偶然の産物と結論付けるのはどうでしょうか
彼の広告戦略をこそ称えるべきでしょう
by お名前(必須) (2014-06-13 22:25)
お名前(必須)さん。コメントありがとうございます。
よくもあんな作品が売れたもんだと思います。よくよく考えてみれば、まさに彼の広告戦略に読者がはまったのかもしれません。
by クレーマー&クレーマー (2014-06-14 15:43)