改革を迫られる検察   [公務員]

検事総長からのメッセージ

 

検事を志す皆さんへ

検事総長 小津 博司(おづ ひろし)

 

刑事司法は,公共の福祉の維持と人権保障を全うしつつ,事案の真相を明らかにし,適正・迅速な刑罰権の行使を実現することを目的としています。検事は,そのために,警察等の第一次捜査機関と協力しながら,客観的な証拠を吟味し,自らも取調べを行うなどして捜査を遂げた上で,起訴すべき事案を起訴し,適正・妥当な判決を得るための公判活動を行い,裁判の執行を指揮・監督するなど,極めて重要な役割を国民から負託されています。

 

その国民の負託に応えるためには,自らの重責を深く自覚し,法令を遵守し,常に厳正公平不偏不党の立場で,公平誠実に職務を行わなければなりません。知力を尽くして事案の真相解明に取り組み,事案の真相に見合った相応の処分,相応の科刑の実現に努めることが求められています。これに際しては,事件関係者の話に虚心坦懐に耳を傾け,犯罪の被害に遭われた方の心情を十分に酌み取るとともに,犯罪を犯した者の更生や再犯防止という刑事政策の目的に寄与することを目指すことが必要です。

 

そのためには,法律に関する専門的な知識・技能だけでなく,健全な社会常識幅広い教養,事案の真相に迫る探求心分析力,人とのコミュニケーション能力バランス感覚など,様々な知識や能力を身に付ける必要があります。そして何より,強い正義感と責任感務に対する熱意と飽くなき向上心が求められます。

 

もちろん,検事の誰もが任官当初からこれら全てを兼ね備えているわけではありません。検察においては,経験年数等に応じて様々な研修を実施するとともに,日々の業務を通じて上司や先輩から指導・助言を行うなど,検事の育成に力を入れています。ですから,強い意欲と気概を持たれている皆さんには,躊躇することなく検事を志し,全国一万人の職員とともに,新しい時代の検察を作り上げていただきたいと思います。 

 

http://www.moj.go.jp/keiji1/kanbou_kenji_01_index.html より

 

 

検察改革 

最高検察庁総務部長 林   眞 琴

 

1 「検察の理念」の制定

   ~価値・理念を共有する組織~

2 組織マネージメントを重視した検察改革

(1)リーダーシップの在り方の改善

(2)専門性の向上

(3)組織運営の定点観測

(4)監察体制の構築

(5)外部の目・外部の風の導入

3 検察権行使の在り方に関する検察改革

(1)取調べの録音・録画

(2)刑事政策の目的に寄与する検察権の行使

 

「刑政」2013年7月号 掲載(12~23ページ)

 

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