うまい比喩 その4   [言葉・文章]

危機的状況での涙ながらの弁明について

   

アメリカのトヨタディーラーの代表から励まされ思わず涙ぐむ豊田社長

http://realwave.blog70.fc2.com/blog-date-201002.html

今では、オリンピックで優勝した男子選手が泣くのはアメリカでも許される範囲となっているようです。タイガーウッズが父親が亡くなった翌年のマスターズで優勝し、声をつまらせながら「この勝利は父のものです」とスピーチしたのはかなりの感動を持って受け止められました。

それでも豊田社長がアメリカのディーラーの前で涙ぐんだのはやはりまずかったのではないかと思います。アメリカはリーダーに対してはパターナリズム(父権主義)的な強さを求めるのが普通で、それには涙はふさわしくないと思われているからです。

おそらく豊田社長が日本人ディーラーの前で泣けば、ディーラー達は「お世話になったトヨタのために頑張ろう」とい気になるでしょう。しかしアメリカ人はリーダーが泣くと、エンジンから火を吹いている飛行機の機長から涙ながらに「私は全力を尽くします。皆さんも最後まで希望を捨てないでください」と言われた乗客ような気分になるのではないかと思います。

いや日本でも社長が泣いても良いのは会社が倒産した時くらいではないでしょうか。同じような状況で経団連会長を務めた奥田元トヨタ社長が泣いたかいうとあまり泣きそうには思えません。奥田氏に限らず歴代の経団連会長でも泣きそうな人は見当たりません。

今回のトヨタ車のリコールはトヨタにとって大きな試練ですが、車の欠陥だけの問題であるなら、次第に世論は沈静化していきます。トヨタにとっての問題はそのような外的な問題ではなく、日米の文化的な差もあまり考えず内輪の席であっさり涙腺が緩んでしまうようなリーダーを戴いて大丈夫かということです。日本人でもそう感じることがあるとすれば、アメリカ人や世界中でトヨタで生計を立てている数十万の人々はもっとそう思うのではないでしょうか。

   

>アメリカ人はリーダーが泣くと、エンジンから火を吹いている飛行機の機長から涙ながらに「私は全力を尽くします。皆さんも最後まで希望を捨てないでください」と言われた乗客ような気分になるのではないかと思います。

   

この比喩に私は、「なるほど」と思いました。果たして、  ( 作 成 中 )

       

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