おかしな文章、言い回し [言葉・文章]
自分が発する分かりにくさには自覚がありません。だから人はそれに腹を立てます。しかし、私たち自身も分かりづらいことをやっている可能性があります。
http://www.ntv.co.jp/sekaju/old/student/20050813.html より
「本人がわかりにくいと気づいていないのに、相手は分かりづらいというすれ違い」が「わかりにくい事の根源」だという。
「・・・なのに」という言い方は、それに対立することを言い表すときに用いる。「雨になることを予想して傘を持って来たのに、予想が外れていい天気になった」とか、「10時に会う約束をしたのに、2時間待っても(彼は)来なかった」とか。
>わかりにくい事の根源は、本人がわかりにくいと気づいていないのに、相手は分かりづらいというすれ違いです。
ここで「のに」という言い方にこだわるのであれば、
>本人がわかりにくいと気づいていないのに、相手は分かりにくいことに気付いている
>本人はわかりやすいと思っているのに、相手は分かりにくいと思っている
とすべきだ(後者のほうがすんなり理解できる)。「のに」にこだわらなければ、次のように言うこともできる。
>わかりにくい事の根源は、本人はわかりやすいと思っていても、相手にとってはわかりやすくないという、両者の認識のすれ違いにあります。
実に些細なことだが、あえて指摘するならば、「わかりやすい」と「分かりにくい」の表記は統一すべきだ。表記の違いに意味があるとすれば別だが、「わかりにくい事」という表記もあるため、単なる表記ミスだろう。
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