ハイブロー武蔵氏の読書指南   [言葉・文章]

何がいいたいのか、難しくてわからない本は読むべきでない 
       
ハイブロー武蔵氏は、とにかく何がいいたいのか、むずかしくてわからない本は読むべきでない。有害でさえある。なぜなら、おそらく書いている本人がわかっていないからであると言っている。まさにその通りだ。

また、「よい本かどうか、よい著者かどうかは、その文章を書いている人の思いや気持ちがどれだけ誠実で強いものかによる」とも言っている。

書けば売れるという著者がいる一方で、無名なためにまったく売れないという著者がいる。私はそういう、無名ではあっても熱い志を持って書いている著者を読者の一人として応援したい。その反対に、むやみやたらに本を書いてはその発行部数を自慢するような著者は無視したい。

 私にとって古典は難しい。経済学や法律学の本などもきちんと基礎理論と用語を知っていないと難しい。だから、そういう場合は、ちゃんと準備運動してから挑戦していけばよい。時を待てばよい。 

 わからない本の中で、そうした意味でなく、著者の自己満足としか思えないような難解な本は、やはりよくないと思う。いくら人気があり、ベストセラーになっても、いずれ、馬脚が現れる。
 

 こういう本を書く著者は、おそらく人間的にも未熟なんだろうと思う。他人への配慮がない人なんだろうと思う。すべての本あるいは学問は何のために存するのか。
 

 それは人間とは何かを知るためにある。社会とは何かを知るためにある。それを知り、さらに人がしあわせになるためには、社会が発展するにはどうすべきかを考えていくことにある。この大原則を忘れてはいけない。この大原則を忘れなければ、そもそもむずかしくて、よくわからない本は書けないはずだ。

 ペーパー試験を抜群の成績で通ってきたのかもしれないが、学者、研究者、評論家でこうしたことを忘れ去り、難解で読者が読んでもよくわからない本を書いている人は無視しよう。読む必要のない本である。
ハイブロー読書術―読めば読むほどツイてくる本の話 (207~208ページ) より

  
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クレーマー&クレーマー

>こういう本を書く著者は、おそらく人間的にも未熟なんだろうと思う。他人への配慮がない人なんだろうと思う。

十分な推敲もせずに間違った記述の本を出す著者にその言葉をそのまま返したい。

by クレーマー&クレーマー (2014-03-24 11:17) 

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