ネット万能論を否定する中川淳一郎氏の主張   [日記]

バカが自由に発言できるツールがネット
    
 
     
中川純一郎氏は「ウェブはバカと暇人のもの」だという。2009年に同名の本を書いている。そして今年の7月、その続編というべき「ネットのバカ」(新潮新書)が発売された。
「ウェブはバカと暇人のもの」はけっこう話題になったという。しかし、今日まで中川氏やその本のことは何も知らなかった。迂闊だった。 
 
       
ブログやソーシャルメディアがもたらす自由で平等な言論空間、これまで知り合えなかったような人々とのフラットなつながり、多くの人々が知見を分かち合う集合知などなど、ウェブ2.0では技術決定論的に、夢のようなインターネット社会の未来が語られたわけですが、そんな世界は夢物語だったと、中川氏はインタビューに答えている。
 

         

無名の個人にとってネットは自由にその意見を主張する上の強力なツールとなったが、「バカが自由に発言できるツール」がネットだと中川氏は言う。さっそくブックオフに行って中川氏の本を探してみようと思う。
               
オレはとにかく、嘘つきが嫌いなんです。ツイッターで革命が起きましたか? ソーシャルメディアで世界が変わりましたか? ネットで人生がバラ色になりましたか? バカが炎上する事例は掃いて捨てるほど発生するけど、ユートピア的な、ネット万能論的な事例はどこにあるんですかね。  
          
例えば、彼らは中東・アフリカで起こったデモや革命を「アラブの春」と称し、ネットの力をもてはやしました。いわく「フェイスブックのつながりで市民が声を上げ、行動し、政権を打倒した」と。ですが、あれで何人死んだんですか? いま、シリアやエジプトで何が起こってるんですか? 日本という安全地帯からネットの力をたたえ、現地で血を流した人のことや、その後に発生した「負」の要素については目をつぶっている。いい加減にしろ、このネット原理主義者め。お前らの頭の中こそ「ネットの春」で浮かれすぎだろ……。
   
             
ネットなんて、所詮は道具でしかない。結局、使うのは人であって、その人の能力や個性、境遇に左右されるもの。そんなの、当たり前の話じゃないですか。手段ありきでネットを礼賛する愚かさには、本当に辟易しているんです。そういう言説に触れると、ネットのあられもない現実をどれだけ知っているんだよと、いつもウンザリします。
 率直にいうと、オレ個人の感情としては、ネットに絶望しているところがあるかも。どうしてこんなにバカばっかりなんだろうと、毎日感じていますから。ネットはもはや、バカが自由に発言できるツールに成り下がってしまった。 
               
一方で、オレはネットで思い切り稼がせてもらっているのも事実。「インターネットの実情に詳しくて、ネット文脈を理解している人」という扱いで、さまざまな仕事のオファーをいただいています。その意味では、もちろんネットに感謝もしているんですけどね。
                                                                                  
ビジネスジャーナル   201309050800
http://news.livedoor.com/article/detail/8036445/ より 
          

階級社会化するネット~膨大な弱者が少数の勝者に搾取されるネットの現実
http://news.livedoor.com/article/detail/8036445/

         
「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎氏の迎合発言を糾弾する

 http://kirik.tea-nifty.com/diary/2009/06/post-f70b.html

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