わかりやすい説明 30 [言葉・文章]
まかり通るおかしな表現
あるホームページに次のような記述がありました。
自動翻訳【〇〇】は人間のように考えて翻訳する自動翻訳です。
これは、主語が 「自動翻訳【〇〇】は」 で、述語が 「自動翻訳です」 という文章構成になっています。すなわち、
自動翻訳【〇〇】は、自動翻訳です。
と言っているわけです。これは、「この清涼飲料水〇〇は、清涼飲料水です」、あるいは「わが社の新製品〇〇は、新製品です」と言っているのと変わりません。どうしてこういうおかしな文章が商品の説明に使われるのか訳がわかりません。
成毛 眞氏はその著書「本は10冊同時に読め!」の中で、最近はまともに読めない文章の本が多すぎると言っています。まともに読めないというのは読んでも訳がわからないということです。そういう訳のわからない文章の一つがこの「自動翻訳」云々です。
修正するとすれば、「当社の【〇〇】は、人間のような思考回路を持った自動翻訳システムです」という具合になるでしょう。
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
2013-11-09 23:55
nice!(0)
コメント(1)
トラックバック(0)
この度はHP上の文言のご指摘、誠にありがとうございます。
今回の件は、HP改定のタイミングで検討させていただきます。
今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
(以上、メールで返信がありました。)
by クレーマー&クレーマー (2013-11-13 13:05)