死刑反対論者への質問状 29   [死刑廃止論]

「死刑は、避けることのできる殺人」

   

「そばの会」から10日にメールを貰いました。しかし、そのメールに納得できないところがありました。そのため、11日にあらためてメールを送りました(合計3通)。12日にそれに対して返信がありました。しかし、そのメールも納得できないものでした。

   

そこで、13日にそばの会に対して再度メールを送りました。17日になっても何の反応もないために再度メールを送りました。

  

しかし、その回答はまだありません。回答するに値しないという事なのか、どう回答していいかわからないという事なのか、果たしてどっちなのかと思います。どっちにしても、反対の立場からの質問にまともに応えようとしない態度で、どうして問題が解決するのかと思います。

  

「そばの会」は、毎月一回、駅前でビラを配っています。それは、死刑廃止を理解して貰うための活動であると思います。それならば、どうしてもっと説得力のある訴えをしないのでしょうか。十分な論議もしないうちからそれ以上の論議をすることを拒否するようでは、死刑廃止を理解して貰うことなど無理というものでしょう。

  

私は、死刑反対論者が死刑を国家による殺人として捕えていることに対して「非合法の殺人と刑罰としての死刑は違う」という反論をしました。これに対して「そばの会」のNさんは、「私もそう思います。しかし、それは貴殿とは正反対の捉え方をしています。刑罰としての死刑は確実に回避できる「殺人」ではないか、ということです」と言っていました。

  

私は今までそういう主張に接したことはありませんでした。ですので、「なるほどそういう見方もできるのか」と、しばし考えさせられました。

  

確かに、死刑は「殺人」であるという前提に立つ死刑反対論者にとっては、その主張はもっともなものだと思います。死刑を廃止すれば「死刑による被害者」は出ません。しかし、この主張は、「理不尽な犯行により殺害された被害者」の無念を思えば、とても容認できるものではありません。同じ「被害者」であっても、救済されなければならないのは、「理不尽な犯行により殺害された被害者」です。

  

当然、「死んだ者をどうして救済できるのか」という反論が予想されます。しかし、被害者は一人であっても、親や兄弟、配偶者、子供などの家族がいる人にとっては多くの人が精神的に苦しみ、経済的に苦しむ人も生まれます。そういう人たちにとって、加害者が手厚い保護を受けて一生を過ごせるという事は、果たしてどう映るのでしょうか。加害者の死刑を求める遺族の声に応えることは、一つの救済と言えるのではないのでしょうか。

  

加害者の死刑を求めない遺族もいます。そういう遺族に対しては、死刑執行を停止すればいいと思います。制度としての死刑は残したまま、その運用に当たって柔軟に対応することで問題は解決するのではないのでしょうか。

  

私は、他人の命を奪った人間の「基本的人権」は尊重に値しないと思います。無残に殺害された被害者の人権と、身勝手極まりない犯罪者の人権が同様に尊重されなければならないものだとはとても思えません。死刑判決以外にありえないような犯罪者は、自ら人権を放棄したと見なしてよいと、本当に思います。

  

「そばの会」から回答がありませんのでここで死刑反対論者の方にお願いします。私のこの見解に対する反論をお寄せください。できる事ならば、「そばの会」の見解をぜひとも聞きたいところなのですが、現状はそれが期待できません。悲しい限りです。

  

keyさんとも死刑制度についてはまだ十分には論議していません。keyさんは、「なぜ正々堂々と執行しないのか。死刑制度があるのなら、堂々とコソコソせずに執行すればよい」と言っています。私も刑の執行のあり方については問題があると思っています。アメリカの一部の州で行われている遺族へ死刑執行の様子を公開するというやり方は論外ですが、もっと堂々と情報を公開すべきだと思っています。もう少し勉強した上でkeyさんと論議しようと思います。

   

日本の死刑制度の現状に対する提言~廃止か存置かはともかく、まず改善を

http://blogs.yahoo.co.jp/hiroshikey66/62425252.html

     

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