書くことの意味 4 [言葉・文章]
なぜ「書く」のか
「思ったり感じたり考えたりしたことを、忘れないうちにまとめておくのは大事なこと」だと、大橋 悦夫さんが言っていました。「まとめる」というのは「書く」という事だと思います。「書く」という事は記録するということです。さらに大橋さんは、「書くこと(≒記録すること)は、記憶の標本化、すなわち後から比較検討できるようにピン留めすることであり、未来への足がかりを作ることだととらえています」とも言っています。
いいアイディアを思い付いてもそれを記録していないと、忘れてしまうことは誰にでもあり得ます。記録する方法には音声による記録、すなわち「録音」という方法もありますが、「書く」ことの方が一般的であり、記録したものを再現するのも容易です。
「書く」ことには記録以外にも大きな意味があります。それは、思考過程を明確にするという事です。書いたものを読み直す(見直す)ことによって考えの誤りに気付くことができます。複雑な計算などは頭の中だけでは無理ですので、計算の過程を記録することによってその誤りを発見できます。同じ書いたものでも時間を置いて読み直すことによってさらに新しい考えが生まれて書き直すことはよくあることです。
ブログで発表したことに対してコメントを貰うということは、誰かが確実に読んでいるという事ですが、そのコメントが批判的なものであっても、それは自分の考えをさらに発展させるために有用なものと言えます。まさに「書く」ことは、自分を客観的な視点で見直すことであると言えると思います。
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書くことの意味を再定義する
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