刑務官を志す人へ 2   [公務員]

全体の奉仕者としての公務員、その一つが刑務官

 

公務員の定数の削減が叫ばれ、民間の求人事情も厳しい中で私は、退職後数年間はまったく仕事をしていませんでした。それは、公務員という呪縛から解き放たれた自由を満喫したいという思いと、時間の制約のないところで自分のやりたいことを存分にやってみようという思いからでした。

 

現職当時も私は、私的な時間を刑務官としてではなく、公務員としての問題意識を持って活用しました。公務員としての問題意識を持って霞ヶ関に出向き情報開示を求めたこともあります。

 

また、ある事実を確認するために身銭を切って調べたりもしました。そのために当然のことながらかなりの時間を費やしました。

 

職務執行においても私は、刑務官というよりも公務員という意識が前面に出ていました。公務員として思うことを実現するために夜遅くまで勤務したこともあります。そのために上司から「何しているんだ」と苦言を言われたこともあります。しかし私の信念は揺るぎませんでした。

 

そして私のその信念は、同僚の不評を買うことにもなりました。すなわち私があたかも超過勤務手当を目当てにして夜遅くまで残っているかのような印象を与えたようなのです。それはまったく見当違いもはなはだしく、私はそんなことはまったく念頭にありませんでした。

 

そもそも、私が勤務した施設は残業は自己申告制となっていました。すなわち、残業するかしないかは本人の意志次第なのですが、何時まで残業したかということも本人の申告次第でした。ですので、不正に申告して残業したかのように見せかけることもできたのです。

 

ですので私は、あるときからそのやり方に疑問を持つようになりました。その疑問を持つようになってから私は残業しても申告しないということをある期間実行しました。そうしたところ、やはり同僚から反目されるようになりました。また、上司もそのことを知ってか申告するように指摘しました。

 

そしてそういうことが積もりに積もって上司の機嫌を損ねることになり、私はその職場を追われることになりました。すなわち「飛ばされた」という次第です。 (続く)

 

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