「乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中! 」 2   [出版]

参考にはなるが校正にミスが目立つ

  

「ウェブが登場したときに、“双方向”といわれましたが。双方向といえる部分はごく一部ですよね。それに対して、ソーシャルメディアは“真の双方向”です。しかもリアルタイムでコミュニケーションができるんですから、使わない手はないですよ」

 

これは、第7章(徳本昌大氏の成功体験)の中の一節です(180ページ)。「“双方向”といわれましたが。」は「“双方向”といわれましたが、」ではないのでしょうか。その発言がどういう状況でなされたのかという事がわからないためにこの発言の部分だけでは、この句読点は明らかなミスではないかと思えてなりません(句読点については、他の部分にも疑問なところがありますが、ここではそれは省略)。

  

この発言で一番わからないのは、「ウェブ」と「ソーシャルメディア」の定義です。徳本昌大氏は、これを対立するかのような言い方をしています。この本では「ソーシャルメディア」については定義していますが、「ウェブ」については定義していません。果たして、それはどう定義すればいいのでしょうか。

   

この本は、「ウェブ」や「ソーシャルメディア」に疎い人向けに書かれたものだと思います。それならば、それを明確に定義することは必要不可欠なはずです。「インターネット」のことを「ウェブ」という言い方をしていると理解していいのでしょうか。どうもよくわかりません。

        

この本では、「若者の成長や成功に貢献できる」「世の中の役に立とうというマインドの有無」が「ソーシャルおじさん」の条件になると説明しています。その点では私も「ソーシャルおじさん」の条件に適合するかなと思います。

   

この本は、説明不足のところがあるのですが、「(こんな便利がものを)使わない手はないですよ」という点は本当にそうだと思います。

  

今年になって、初めて読み終わった本がこれでした。山口拓朗さんのブログでこの本を知り、さっそく注文しました。読みながら考えさせられるところがあって、そのたびに本を閉じていましたので、読み終わるまでに数日掛かりました。

 

この本では、7人の「おじさん」のソーシャルメディアを使った成功体験談が詳しく記述されています。私はそれを読みながら、これほどまでに詳しい説明が必要なのかという思いがしました。人によってはその成功体験が参考になる場合もあるかとは思うのですが、私には無意味な感じがしました。もう少し簡潔に記述できなかったものかと思います。

 

私にとって参考になったのは、最終章「おわりに」の対談でした。ソーシャルメディアの未来について著者の二人(徳本昌大氏と高木芳紀氏)がその見解を語る部分に「なるほど」と思えるところが多々ありました。

 

残念なことにこの本は、校正が不十分です。句読点のミスや誤字脱字がところどころにあります。最もそれが明白なのが、巻末の付録「裏技をシェア!ソーシャルおじさんの情報仕入先」です。非常に参考になる資料なのですが、ページの組み方がおかしいと言わざるを得ません。

    

このページだけ横書きなのですが、右ページから左ページに読み進めて行くと文章が繋がらないところがあります。そのために次のページに続く部分でそれがどのページに続くのか、一瞬迷ってしまいます。これはこの本の大きな欠点だと思います。返品しようかとも思えるほどです。

    

ソーシャルおじさん増殖中とな?

http://ameblo.jp/writer-yama/entry-11443270555.html

   

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