「真夜中の看守長 ルナーミッション」 25 [出版]
新法施行後の厳しい職務環境
映画「塀の中の懲りない面々」の中で、入浴中に口笛を吹いた受刑者を刑務官が、
「おい。何度言えば官の言うことが聞けるんだ。貴様、懲役の分際で温泉気分で風呂の中で口笛を吹こうてえのは贅沢だぞ。この野郎」
と言って、耳を掴んで頭を湯水の中に突っ込むシーンがあります。この映画が公開されて25年が過ぎました(1987年8月15日 公開)。その当時は、そういうこともあったかもしれません。しかし、現在は法律も大きく変わって(2006年、新法施行)、そういう事はあり得ません。
受刑者の処遇が大きく変わったのは、名古屋刑務所で受刑者が刑務官の暴行で死亡するという事件が起きたことに起因しています。ですので、新法の下では粗暴な受刑者を取り押さえるに当たっても刑務官は気を使うと言います。「暴行された」と訴えられないようにするためにそのシーンをビデオ録画するようになりました。
河村龍一は、暴れる受刑者を一人で取り押さえるシーンを「真夜中の看守長 ルナーミッション」の中で描いています。それは、現在の新法の下ではとてもあり得ないような非常識なものです。
しかし、それは彼の実体験です。職員の指示に従わない粗暴な受刑者を彼は、一人で体を張って対峙し、その受刑者を悔い改めさせることができました。信念に基づいてとった非常識な対応が功を奏したのです。
全体のストーリー自体はフィクションですが、それぞれの場面で凶悪な殺人犯と立ち向かう刑務官や警察官が抱く怒りは決してフィクションではありません。河村龍一がこの著書で訴えているのは、人の命を何とも思わない者が刑務所の中だけでなく広く社会にのさばっているという現実に対する警鐘なのです。
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【映画】塀の中の懲りない面々 http://www.youtube.com/watch?v=ZOJR42Rgrk4
週刊新潮(7月28日号)から 改正監獄法 http://blogs.yahoo.co.jp/kouheiron001/52375106.html#52375106
刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律 http://tamutamu2011.kuronowish.com/keijisisetuhou.htm
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